今回は、TS所属の踊り子・中谷ののかさんについて、演目「パン屋」を題材に語ります。

 

 

  H30年9月結のシアター上野で初めて演目「パン屋」を拝見し、その時には演目名も正式には決まっていなかった。今までとちょっと路線が変わったなと思った。「パン屋さんの演目やるつもりじゃなかったけど気づいたらパンに・・・(笑) 久々にかわいいのやったよ。」

  次にこの演目を拝見したのが、一か月後10月結の渋谷道劇だった。そのときに正式な演目名と選曲を教えてもらったわけだが、なんと次の新作が出ていて驚いた。「いやぁ~、この新作ペースにはついていけないよー」とののかさんに冗談ぽく話したら「ダメよ、ついてきてね!」と言われる始末。(笑)

 

  最近では観劇レポートより興味あることができた。今の私はお絵描きブーム(笑)

  8月結のミカドで初めて、ののかさんからお絵描きしてもらう。「ドラえもんしか描けないよー!!」と言われ、ドラえもんの絵を頂いた。ついに神秘のベールを剥がした気分になる。TS看板のお絵描きをGETできた意味は大きい。不思議と、ののかさんという壁を越えたあたりからTSメンバーの絵が次々とコレクトできるようになった。

  次に9月結の上野で、ラインフレンドの絵を頂く。私はラインフレンド自体は知らなかったが、ドラエモンの時より上手になっているのにびっくり!!! さすが、ののかさん、やるなぁー!!!

  次の10月結の渋谷道劇では、さりげなくキキララの絵を描いて頂く。軽いタッチで更に上手になっている!!! いやー、素晴らしい。私との付き合いで絵が上達している実感がある。絵心はステージに直結するよ。これからもこの調子で頑張ってほしい♪

 

 さて、ステージに話を戻そう。

  さっそく演目「パン屋」の内容を話す。

  左右に三つ編みをした髪に黒いキャップをかぶり、ラフな衣装の少女が登場。

  上半身は赤白のチェック柄の半袖シャツを着て、臍のあたりでシャツの裾を結ぶ。黒いミニスカート。膝上まである長いストッキング、そして丈の高い白いズックを履く。

ナイスな音楽に乗って踊る。

  一曲目は、テイラー・スウィフト (Taylor Swift)の「Shake It Off」(邦題には"気にしてなんかいられないっ!!"の副題が付く)。2014年8月18日に発売されたテイラー・スウィフトの32枚目のシングル。発売元はBig Machine Records。アルバム「1989」の先行シングルとなった。この曲は批判やゴシップなど、Taylorを見下げてきたものについて書かれた曲であり、2011年にリリースしたシングル「Mean」では負け犬目線だったが、今回は「もし、私が私らしくあることが気に障るんだったら、もっとそうするし、あなたより楽しんでるから、関係ない」と笑って対処できるようになったと話している。 2015年に行われた「第57回グラミー賞」では「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス」にノミネートされた。この楽曲でプロデューサーを務めたMax Martinは「最優秀プロデューサー」に選ばれている。

テイラー・スウィフト(Taylor Swift、1989年12月13日 – 現在29歳)は、アメリカ合衆国のカントリーポップ歌手、シンガーソングライター。女優として映画やテレビドラマにも出演している。 立て続けにヒット曲を生み出しており、ファン層も広く、しばしば「America's sweetheart」と呼ばれる。 2018年に公開した「エンドゲーム(英語版)」は1日で8,000,000再生にものぼった。

  2曲目もノリノリの音楽。相変わらず最高に選曲がいいね。

  Owl City & Carly Rae Jepsenの「Good Time」。2012年リリース。

アウル・シティー (Owl City)とは、アメリカ人の男性ミュージシャン「アダム・ヤング」 によるソロプロジェクトの名称である。 シンセポップを基調としたエレクトロニカ色の強い楽曲スタイルで、ジャンルは「ドリーミー・エレクトロ・ポップ」と評される。

アダム・ヤング (Adam Young, 1986年7月5日 – 現在32歳)は、アメリカ合衆国の作曲家、音楽家、マルチプレイヤー、プロデューサー。ソロプロジェクト「アウル・シティー」の名で最もよく知られる。 ミネソタ州オワトナ生まれ。

一方、カーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen、1985年11月21日 – 現在33歳)は、カナダのブリティッシュコロンビア州ミッション出身の女性シンガーソングライターである。身長157cm。2012年6月26日には、アウル・シティーと歌ったGood Timeをリリースし大ヒットした。

 2曲目の途中で、パン屋の衣装に着替える。

 赤い半袖ワンピースで、上半身は襟元と袖口が赤白チェック柄、胸に白いボタンが四個並ぶ。下半身はミニスカートで、白いエプロンをする。エプロンにはDinnerという文字と赤いサクランボが刺繍されている。足元は同じ。頭には赤いリボン(付けない時もある)。

  銀のホイッパ―と赤いボウルをもってパンをこねこね。

  そして、出来立てのパンを盆にのせて客に配る。いかにも美味しそう♪

  食べられない模型なのだが、本物そっくりでついついかぶりつく客もいるようだ笑。

  音楽がCher Lloydの「With Ur Love」に変わる。

シェール・ロイド(Cher Lloyd,1993年7月28日- 現在25歳)は、イギリスの女性歌手。「Xファクター」の第7シーズンに出場している。

イングランドのウスターシャーにて生まれる。学校では、パフォーミング・アーツを学んだ。2011年のデビュー曲「Swagger Jagger/スワッガー・ジャガー」が全英1位、イギリスでの人気を受け、2012年「Want U Back/ウォント・ユー・バック」で全米でもデビューした。全米デビュー曲のウォント・ユー・バックは、ダブル・プラチナを記録する大ヒット。USバージョンは、スヌープ・ドッグが編曲を担当した。 2012年1月にヘアメイクアーティストとの婚約を発表、2年に渡る交際を経て2013年11月にその相手と結婚した。

 白いエプロンドレスに着替えて、銀のホイッパ―を持ったまま、ベッドショーへ。

 白いパンティを客席に投げる。

 近くに来たのでアクセサリーを目で追う。ダイヤのピアスがキラリ。首にはガラスのネックレス二本。左手首に金のブレスレット二本。マニキュアはしていない。

 ベッド曲は、アップテンポなダンスミュージック。G.R.L. の「Vacation」。2013年の曲。

G.R.L.はロビン・アンティンによって結成された。 PitbullとフィーチャリングしたWild Wild Love ft. G.R.L. で一躍有名となる。 2014年9月にシモーヌが首吊り自殺。9ヶ月後の2015年6月に解散が発表された。

 

  相変わらずの早いスピードで新作がポンポン飛び出してくる。多産だねぇ~(笑)

  ここ最近の、ののか作品の趣向・傾向を眺めてみよう。

 最近の演目を並べてみると、二周年作「Symphony」以降、ストリート系の「Rush」、その路線で次々と新作が続き「Dreamer」、「インスタグラム」、「Bad」、「LADY」、そして三周年作「シンデレラ」、「コカレロ」、「REVIVAL」と続いた。

 その特徴というのは、一言で云うと「目黒あいらカラー」。洋楽ばかりの選曲であり、それに合わせた目黒あいらさん流の振付になる。二周年作「Symphony」が目黒あいらさんの振付であり、演目「コカレロ」は目黒あいらさんから譲り受けた作品。ののかさんにとって、あいらさんが憧れのお姐さんであるから、当然いえば当然の流れになっている。

 三周年作「シンデレラ」は従前の中谷ののかカラーで分かりやすいが、それ以外は選曲が全て洋楽のため、曲目だけではなかなか区別がつかず、衣装の違い等でかろうじて区別している感じ。しかし、よほど熱心なファンでないと区別つかない状態になっている。それに対して、今回の新作は、パン屋の演目だから分かりやすい。ある意味、ホッとする。

 おそらく、このレポートを提出する頃には既に新作がもう二つくらい出ているのだろうか(笑)。私自身、ののかさんのステージを観る頻度が少なくて、レポートの提出が遅れてしまい大変申し訳ないところだが、実際には付いていくのがけっこう大変な状況である。(笑)

 こうした目黒あいらカラーの路線で、ものすごく早いスピードでの新作ペースをこの先も続けていくべきなのだろうか。

  個人的な感想を言うと、ストリート系の「Rush」を初めて観たときには、新しいののかさんを感じ、すごく感激した記憶が残っている。ところが次第にこの路線には新鮮味が薄れていく。

 当たり前のことを言うようだが、作品というのは踊りこむ必要がある。また観客の心に定着させていく必要がある。その中で「中谷ののかカラー」というのが固まっていくのだと思う。四年目に入っているののかさんにとって「中谷ののかのステージとは何か」をもう一度問い直す時期に来ているのではないか、と正直一ファンとして感じている。

(勝手なことを書いちゃった。気に障ったらごめんなさいです↓)

 

 

平成30年12月