2009年は新人さん豊作の年。毎年同じくらいの数の新人さんがデビューしているわけだが、2008年デビューした方は今ほとんど残っていない。それに比べると、2009年はデビューした数も多いし、かなりの方が残っていて来年も活躍してくれそうな感じである。応援してきたファンとしては誠に喜ばしいことである。
今回話題にしてみたいのは、『2009年はダンス・ジェネレーション台頭の年』という点。
少し前置きから入ります。初顔の踊り子さんのステージを拝見した瞬間に魅了されるパターンとしては、私の体験からして二つある。
ひとつは、ストリッパーとしてのオーラを感じるとき。ステージに立っているだけで陶酔状態にさせられる。これには容姿も含まれますが、むしろ踊り子さん自身の内側から発する色気みたいなものがポイント。まさに ‘彼女こそストリッパーの申し子だ’と言わしめる。ただ正直云って、そういう方は滅多にいませんが・・。
もうひとつは、踊りの上手さに脱帽するパターン。ダンスが上手いと一気にその人の世界にはまります。踊りの上手い方はやはり自分のベースとなっているダンスを習得していますね。
特に今年の新人さんはダンスが上手いなぁという印象を受けています。その中で特に印象的だった人をピックアップしてみます。
まずはバレエのみつやれんさん。彼女のバレエは別格。プロのバレリーナと云っていい。ストリップファンとして、バレリーナのストリップが観れるなんて最高の贅沢だ。小向美奈子さんが出た浅草公演では踊りの専門家がれんさんの踊りを大絶賛していたと聞きます。バレエでは最近(11結)浅草デビューした花村沙知さんも素晴らしかった。12月前半に仙台ロックに出演しましたが記録的にポラが売れたという情報が入りました。花村さんと同時に浅草デビューしたMAYAさんもバレエを習っていたようだ。また仙台ロック・デビューの安田志穂さんもバレエをベースにした素晴らしいステージを披露してくれる。
次は、レゲエのNOAさん。レゲエの動きはセクシーで挑発的なので、初めて目の前でステージを拝見したときには感動させられた。中学からレゲエを習っていたというから本格的。南米、スペイン、日本人の混血で小麦色肌の彼女にはレゲエがよく似合う。最近ステージにのってくれないので寂しい。また池袋ミカドの桜沢美羽さんも自己流とは言っていたが、すてきなレゲエを披露してくれる。
また、ポールダンス系で素敵なダンスをする方もいる。彩音しゅりさんもその一人で、華麗なダンスが気にいったので確認したらポールダンスを1年経験したと教えてくれた。昨年後半に浅草デビューした白河れいさんのダンスも素晴らしく、バレエとポールダンスを習っていたと聞いて納得させられた。
最後に、ジャズ系で、東洋の桜坂りあなさんを紹介したい。彼女は正確には2008年11月21日デビューなのだが私が初めてステージを拝見したのが関東初のりの2009年1月なので是非とも名前を挙げておきたい。それぐらい彼女のジャズ・ダンスは切れがあって素晴らしい。
さて、2009年も終わりに近づいた12月中の川崎ロックで凄い新人がデビューした。彼女の名前は如月美絽(きさらぎみろ)さん。
美絽さんのステージを観た瞬間に彼女のダンスに魅了された。最初はチアガール・ルックで登場し元気よく踊っていたが、二曲目のヒップホップの素晴らしさに目が点になった。アイソレーションやワームをかっこよく決めている。私は、また一人、ダンスを楽しめる方がデビューしてくれたことに大感激。すぐに手紙でダンスの内容について尋ねてみた。彼女から丁寧な返事を頂いた。
「うちのダンスのルーツは基本ヒップホップですが、バレエからスタートしジャズ、ヒップホップと移っていきました。ガールズとゆうジャンルもあり、うちはレゲエもガールズも共にやり、ポールダンスもやりました! 」
美絽さんは、キュートなルックスで、21歳の若さはじける色白の美しいヌード。京都弁のユニークな性格。それだけで十分お客を満足させるのだが、それにプラスして他にも衝撃的な印象を与える。ひとつは、レゲエナイズされたヘアスタイル。ふと、女性アイドルグループ・SPEEDのリーダーであるHITOEさん(本名および旧芸名は新垣 仁絵(あらかき・ひとえ))を思い浮かべた。美絽さんは、ヘアスタイルだけでなく、SPEEDの中で一際ダンスが上手かった新垣さんにイメージがダブる。もうひとつショッキングな点は、色白の肌に入れた大きなTATOO。左足太ももに「天」という大きな白抜きの逆さ文字。右腕の肩の方に字体を崩した「絆」という漢字。そして、右手甲の近くに王冠の絵が彫られている。初めて握手したときに右手甲のTATOOから受けた印象は強烈だった。TATOOが漢字主体というのも面白い。彼女の名前「如月美絽(きさらぎみろ)」というのも難しい漢字。自分で付けたと話してくれたが、名前からしてダンスにかける異様な情念みたいなものを感じた。彼女の全てがダンスにつながっている!‘美絽さんはダンスの申し子だ’と感じた。ダンス漬けの生活をしているのが伝わってきた。
「ホンマにダンスが大好きで、ダンスについて太郎さんがこんなにも詳しいコトを知っていて、めちゃ嬉しく思いました!! これからも楽しさをあげれるようなショーを作っていきたいと思います。」
私はステージを通してダンスに興味を持ち、インターネット等で調べては踊り子さんといろいろと手紙交換しているお陰で、少しはダンスにも詳しくなってきた。そのことが美絽さんとの話題に役だった。ともあれ、美絽さんも目が離せない踊り子さんの一人になった。
全般的に、最近の新人さんはダンスが上手くなっている。鈴木千里さんと桜庭彩さんが同時デビューしたとき、二人ともガールズ・ダンスを習っていたと聞いた。
今回、ガールズ・ダンスについて調べてみたら、今時の女の子たちがセクシーにかわいらしく踊りたいという願望を満たすためのスクールで、いろんなジャンルの踊りを教えている。ヒップホップ、ジャズダンス、クラブジャズ、コンテンポラリーダンス、ベリーダンス等。こういう経験を積んでストリップに入ってくるというのは素晴らしい限り。
最近のストリップ界では、癒し系の踊り子さんの人気が圧倒的に高い。踊りは二の次で、まずは踊り子さんの人柄/個性が重要視される傾向がある。長く応援するには、それが大切なのもよく分かる。
ただ、やはり‘踊り子は踊れてなんぼ’という世界。厳しい言い方ではあるが、これも事実である。
踊れる新人さんを見ていると、ストリップにおいてダンスは最大の武器だと確信する。踊れる新人さんがどんどん出てくることにより、他の新人さんも、そしてベテランのお姐さん方もたくさん刺激を受けて切磋琢磨しながら、このストリップ界を大いに盛り上げてほしいと思う。
平成21年12月