今回は、ロックの踊り子・豊田せりかさんについて、「引退を前にして」という題名で語ります。
H29(2017)年3月26日(日)、ライブシアター栗橋に行く。
今週の香盤は次の通り。①JUN(西川口)、②聖京香(ロック)、③RUI(栗橋)、④新條希(道劇)、⑤豊田せりか(ロック)〔敬称略〕。
今週は話題がたくさんの公演。JUNさんが三週年で周年作を二個出している。25日(土)に周年イベントが催されている。お気に入りの新條希さんがRUIさんと初のチームショーを演ずる。聖京香さんとは約二年ぶりの再会。
そして、何よりも、豊田せりかさんが六月に引退すると発表して会いに来た。
実は、豊田せりかさんとは今月頭にDX歌舞伎でお会いしたばかり。そのときに、ポラをいつ返せるか分からないので劇場に預けておくね!と言われ怪訝に思った。そのときにはまだ引退を発表していなかった。
翌週、ある劇場で、ロックの灘ジュンさんと豊田せりかさんが六月に同時に引退すると聞いて驚いた。教えてくれたのは、この二人を熱心に応援している人で「二人が引退するなら自分ももうストリップから足を洗おうかと思っているんだ」と言うほどに相当意気消沈していた。
さっそく栗橋で、せりかさんに引退のことをポラ時に話すと「先日のDX歌舞伎では話せずにごめんなさいね。」と言われ、「引退じゃないよ、無期限休業です。まぁ結果が同じになる可能性はない事はないけれど・・・」「栗橋ラスト! 私にもこんな日がくるなんてー涙」また「ジュン姐さんとは仙台でプチチームをやったのでまさか辞める時期が同じなんて思わなかったけど、一緒だと寂しくないかも」とポラ・コメントされる。
その週は、和物を三部披露。1.4回目「11周年作」、2回目「白い花」、3回目「ラテン日舞」。
演目「ラテン日舞」は5周年作。ラテン音楽にのって和物を演ずるという、彼女らしい演目で代表作でもある。白い着物に黒い帯、黒い肩掛けをし、赤い羽根をもって舞い踊る。
演目「白い花」は、青緑色の着物にしだれ花の柄。裾は黒色。白い帯をし、帯の上の白い花がポイント。頭のかんざしに白い毛が垂れる。最後に、ピンクの襦袢を着て、白い花(バラ?)をもって盆に移動する。
そして、メインは「11周年作」。「ラストの作品なので作品名をあえて付けてないんです。」これは昨年H28年11月頃に出した作品らしく、これを引退作として以降は作品を出していなかった。せりかファンはこのことから引退が遠くないことを悟っていた。
白い着物に、金で鶴の絵が豪華に描かれている。赤と緑の帯。金色のかんざし。
森山良子の曲「あなたが好き」が心に沁みる。本作の曲は、「人生の扉」(竹内まりあ)、「流星」(本田美奈子)、「あの頃へ」(玉置浩二)といい曲が続く。「11周年作はラストにする作品と決めて作りました。初めて、好きな曲だけで作ったかも。」とのコメントをもらう。
着物を脱いで、金キラの刺繍入りの豪華な襦袢姿でベッドショー。イヤリング、ネックレス、そして手足のブレスレットと、純金のアクセサリー達がせりかさんの美しさを更に輝かせる。
圧巻の着物三部作である。せりかさんは元々洋物オンリーで、元気のいい作品が多かった。ここにきて着物で引退をしっとりと締めようとしている。
せりかさんとの残り時間が惜しくなり、私は翌日も栗橋に居て、せりかワールドに浸った。
思えば、H17(2005)年10月11日のデビュー週から、ずっと応援してきた。このデビューの10月は私の仙台単身赴任が始まった思い出の月でもある。私の単身赴任四年間の仙台ロックを彩ってくれた貴重な一人である。ずっと仲良くしてくれた大切な太郎チルドレンの一人でもある。そんな彼女がいなくなると思うと淋しくてたまらなくなった。
実は、せりかさんと会ったすぐ後、先月4月前半、大阪東洋で灘ジュンさんに会って最後のお別れを言ってきました。六日間もいたので手紙で色々と話しをさせてもらいました。その中で、せりかさんとの仙台ロックでのチームショーの話も出ましたよ。「仙台ロックの思い出もいろいろありますね。せりかちゃんとのチームショーはささやかでしたが楽しかったです。」
ジュンさんにお別れのラスト・レポートを渡した後、私はステージを観ながら泣いていました。ジュンさんも私の大切な太郎チルドレンでした。絶世の美女であるジュンさんが私なんかの相手をしてくれるのは奇跡と思いますが、本当にいつも優しく接してくれました。それは、せりかさんも同様です。
大切な大切な太郎チルドレンを一気に二人も失うことが悲しくてたまりません。
今回の5月頭のDX歌舞伎で最後のお別れを告げることができたのがせめてもの救いです。今週は精一杯応援させて頂きます。
平成29年5月