今日は、「ステージに愛を感じる」という話をしてみたい。
先日、ファンとして応援しているさいとう真央さんが、初めて仙台ロックに出演してくれた。万難を排して応援に行くつもりが、こういう時に限って出張が多く入って、結局10日間の公演中5日間しか通えなかった。ところが、彼女には熱心なファンが多く、たくさんの遠征客が応援に来ており、しかも驚いたことに地元仙台に住んでいる私より多く仙台ロックに通ってきた方が何人もいた。真央さんファンということで、私も何人かと親しくなることができた。彼女のステージはこうした熱心な固定ファンに支えられ、アットホームな盛り上がりを見せる。
少し話がそれるが、最近の踊り子さんには男の匂いを感じない。
昔のストリップでは、踊り子さんに男の匂い、つまりヒモが付いているような匂いを感じた。これは私の勝手な憶測だが、昔のストリップ業界は閉鎖された世界の中で興行が行われており、その業界の中でカップルが生まれた。ただ昔は今よりはるかに劇場数も多いから出会いはたくさんあっただろう。昔の踊り子さんの年齢層は高く、たまに出てくる若い娘はおそらくその業界で育った子供たちではないかと思う。
それに比べて、今のストリップ界は風通しがよく出入り自由の世界になった。平均年齢もかなり若返っている。そこで働く踊り子さんには男の匂いがしない。もちろん彼氏がいる方は多いだろう(?)が、ヒモとか、家族の生活を背負っている感じは受けない。
実際、今は彼氏がいなくて、「ステージが私の恋人よ」と言ってくれる踊り子さんがけっこういる。真央さんが仙台ロックに出演中、私がストリップで擬似恋愛を楽しみたいという話をした時、「真央は、いつもステージで男の人の顔をじっと見つめて・・愛を届けているつもりでいるの。伝わってるのかなー。」と言ってくれたが、彼女の惹き込まれる魅力の根源に「ステージが私の恋人」という気持ちがあるのかと改めて思わせられた。
彼女のステージには、ポラタイムを含め全体として観客との一体感を覚える。
ステージ中は先に話したようにステージに惹き込まれ、ポラタイムでは気さくに話しかけてくれるし、一番感心するのは写真付きの葉書の裏に毎回たくさんのコメントを書いてくれることだ。あれだけ沢山のサインを頼まれるのに全く苦もなくファン一人一人としっかりコミュニケーションを図ろうとしている。その姿勢に本当に感心させられるし、私自身もいつもその心のこもったコメントに感激している。真央さんに熱烈なファンが多いのはよく頷ける。
そうしたファンの愛に囲まれて、しかも真央さん自身が愛をもってそれに応えているわけである。彼女のステージを見ながら感じる一体感はまさに「愛」である。そこにストリップの神が降りているのである。