踊り子さんと親しくなって、お手紙でコミュニケーションしていると、ときにすごく現実的なことや本音を書いてくれることがあります。これが楽しみでもあり、また私に書く刺激を与えてくれます。
先日、ある若手の踊り子Aさんが先輩のお姐さんから「ストリップを見に来る人の大半は心のさびしい、病みがある人が多いと聞きました」と書いてくれました。私は一瞬苦笑いさせられました。
私も病んでます!
先日会社の行事でボーリングに行ったとき、スプリットがストリップに聞こえました。車を運転していて「スリップ注意」がなぜか「ストリップ注意」に見えたり、他にもスピリッツという文字がストリップに見えたり・・・。あぁ、完全に病気ですね。ストリップ症候群とでもいうのですかね(^0^) 少しストリップにはまり過ぎ??
まぁ、これは冗談にしても、そのAさんの云う「心のさびしさ、病み」という部分は否定できませんね。愛する妻・家族、あるいは恋人がいて、本当に幸せな状態の男性はストリップ劇場には足が向かないと思います。かくいう私も、いったん学生時代にストリップに足を踏み入れましたが、二十代、三十代はほとんど行くことがなく、四十代に入ってこうしてストリップにのめりこんでしまいました。また、性的に旺盛なときはストリップよりももっと直接的な愛を求めていきます。そういう意味では性的に減退した人がストリップに来るのかなぁ。やっぱりこれも病気かなぁ(苦笑)
踊り子さんも体調を崩される方が多いですね。たしかに裸になるわけですから、仕事柄、風邪はひきやすい。
ある踊り子Bさんが、顔色が真っ青で、倒れそうなほどふらふらしていて心配しました。彼女は体力がないんだなぁと思わずにいられません。男性の心理からいうと、こういう美人で弱弱しい女性を見ると守ってあげずにいられなくなりますね。
また、ある踊り子Cさんのステージはいつもエネルギッシュで観ていて元気が出ました。とてもタフな方だと最初思っていました。ところがファンになって、彼女目当てで劇場に行くと急病につき休みということがよくありました。
楽しみにしていたので当然ショックですが、なによりタフな感じと受け取っていたが実はか弱い女性であることを再認識させられました。そうなると、ファンとしては、ますます彼女を守ってあげたくなります。私はいつもストリップからパワーをいただいているので、初めてストリップで踊り子さんに元気をあげたくなった次第です。
もうひとつ、凄くショックな出来事がありました。
ある別の踊り子Dさんは、華のあるステキな踊り子さんでした。外見、ステージが素晴らしいだけでなく、いつも丁寧なお返事をいただき楽しくコミュニケーションさせて頂きました。私がファンになったのは彼女の踊り子人生のかなり後半の頃でしたが、私に とってとても大切な踊り子さんでした。
ある日、ある劇場で観劇していると、その彼女が、ステージでまったく踊れない状態になってました。体調が悪いなら降盤させればいいのに、劇場側もそういうそぶりも全くない。不思議にもお客さんもなにも不満を言わない。ただ音楽が流れる中、彼女はただ黙って身動きしない状態。いったいどうしたのだろう、精神的ショックなことでもあったのかなと思いつつ私はただじっと彼女の姿を見つめていました。
少し経って別の劇場で会ったときには、彼女はいつものように元気になっていました。何度も何度も先の劇場でのことを謝ってくれました。
その彼女が引退し随分経ってから、劇場関係者に、彼女は躁鬱の気があり、ときにあんな状態になることを聞きました。こういうことが続くと、さすがに人気のある彼女でも、なかなか仕事が回ってこなくなるのでしょうね。ステージで姿を見なくなって凄く淋しい思いをしました。今でも彼女のポラとお手紙を読み返すたびに、元気にしてるかなぁと思います。
私も、前の職場で、躁鬱の部下を持ったことがあります。すごく真面目で緻密な仕事をする彼でしたが、任せて安心していると突然会社を二三日休む。それが月に1.2度ありました。疲れやストレスから突然やってくるもので、朝目が覚めると体が全く動かないと言っていました。上智大出身の優秀な部下ですが、その病気のため昇進は望めません。へたをすれば退職ということにもなりかねません。研究畑の人にも躁鬱の方が多いようです。いま職場では部下のメンタル・ヘルスというのが上司としての大切な仕事になっています。
世の中、みんな淋しい人ばかりです。心を病んでいる人もたくさんいます。
人間は字のごとく、人の間で生きていくしかありません。人は人により癒されます。
お客も踊り子さんも人間です。ちょっと淋しく、ちょっと病んでいる人たちが、ここストリップ劇場で集ったわけです。このストリップ劇場に入ったら、歌もあり、美しい美女たちが舞い踊り、そしてお酒も(?)あります。まさに「竜宮城」の世界です。
このストリップという竜宮城で、みんなが一瞬でもいいから、現世の煩わしい束縛から解き放たれ、心を癒せられればいいなぁと心から思います。