一般の風俗とストリップを比較すると、時間のファクターに大きな違いがあることに気付く。

 ストリップは「時間がかかる(時間をかける)エンターティメント」であり、この点まさに演劇やコンサートなどのショー、または映画に通じている。時間的にみるとコスト・パフォーマンスはいい。

 なぜ時間のファクターが大きく違うかというと、一般の風俗が「射精」によって終わるという時間的な制約があるからだ。つまりストリップは射精を伴わない風俗だからこそ、1日中楽しむことができる。まぁ、昔はストリップにも本番生板ショーなるものがあったが、今はほとんどなくなった・・・。ある意味、ストリップは性的に減退した人に最適な風俗ともいえる。(苦笑)

 

 では、射精を伴わない風俗として、ストリップはどこまでお客に性的な刺激を与えることができるのだろうか?  

 やはり踊り子さんの本心としては自分のヌードで男性をノックアウトさせたいと思っている。しかし、タッチのない風俗であるストリップは性的刺激を与えるには限界があるのだろうか?  

 逆にどうすればより大きな刺激を出せるのだろうか?

 

 ストリップの魅力は、なんといってもステージの華やかさではあるが、その中で時に「エロチックな迫力」を感じることがある。

 ―――それは女体が近くに迫ってくる感覚。

 

 効果的なのは、ベッドのとき盆の端で演技するとぐぐっと鼻先に近づいてくる迫力を感じる。ほとんどの踊り子さんはベッドのとき盆の中央で演技しているが、意識的に盆の端にいてお客の息がかかるほどの距離に近づく踊り子さんがいる。時に盆の淵に足をかけたりもする。


 オープンのときに以前、羽流さん(H18引退)に「羽流さんの立ちバックには興奮させられる。だからいつもその立ちバック

鼻先をかすめるように近づいてくるのは究極の興奮。劇場としてはTSが一番効果的に感じる。まさに「かぶりつき」で見たがっている客にはこれでもかと見せてあげるのがストリップらしい最高のサービスで、満腹感を覚える。

 

 またオープンも見る角度で興奮することがある。下から見上げるというのは迫力がある。TSミュージックのポール下にいて立ちオープンを見上げるのが私のお気に入り。男性は階段下から見上げる女子高生のスカートのパンチラに異常に興奮するというが、それに近いのかなぁ。。

 同じように、立ちバックの眺めも最高! 一般に足の長い踊り子さんの立ちバックは格好いい。

 

 ベッドやオープンだけでなく、最初のダンスのときに、ぐぐっと迫ってくるパフォーマンスをする方もいる。以前、ある踊り子さんが最初の曲が始まってすぐステージ真正面の盆前に座っている私めがけて四足で近づいてきて、両手で私の肩をパンと叩き、そのまま肩をつかまれた。さぁ何が始まるのかなと期待していると、ぐっと顔を近づけてきて私の顔をなめるような仕草をした。正直ドキドキし、彼女の顔が目の前に迫ったときはほんとキスしたい衝動に駆られたほどだった(^0^)

 

 その他に、私の印象に残っているドキドキさせられたパフォーマンスとして、九条OSの天羽夏月(あもうなつき)さんのサクランボがある。若松劇場での天羽さんのベットショーでのひとこま。さくらんぼを入れたワイングラスを盆の上に置き、そのさくらんぼを取り出してひとつ口に含む。そして、なんとそれを私の口にもってきた。あの色っぽい雰囲気におもわず口を開いてしまう。美味だぁ~。次に、彼女はもうひとつのさくらんぼをワイングラスから取り出し、今度はなんとあそこに入れ、別のお客の口へ。そのおじさんはうれしそうに食べていた。あれもおいしそうだなぁ~(^0^)

 昔のストリップには、お客にこけしを渡してあそこに出し入れさせる「入れポン出しポン」なるサービスがあり、若かった私は興奮したもの。今はもうなくなったが、まぁ、こけしとまではいかなくても、こういう小道具を利用してお客を楽しませるのはいいこと。いろいろ工夫ができそうだ。

 

 こうしたドキドキ感に嵌まった客はストリップから抜けられなくなる。

 お客の求める快感が各人違うように、踊り子さんも各人工夫次第でエロティックな迫力は出せる。期待したいものだ。