よく「ストリップにはまった」と言う方がいます。
「初めて見たときにこんな綺麗な世界があるのかと、男性なら誰でもはまってしまいますよね。この世界を知らないだけで皆さん一度見にくればいいんですよね」と言う。
問題は「はまり方」。
大学時代のこと。同郷から同じ大学に入った友達がある日突然姿を消した。踊り子さんに夢中になり付いていってしまったのだ。その後どうなったか音信不通。せっかくいい大学にはいったのに、ご両親はさぞかしがっかりしたことだろう。
最近のこと。「スーパー」と仲間内から呼ばれているストリップファンがいる。スーパー・マーケットに勤めているからとの呼称で、実名は知らない。彼はよく朝7時頃から劇場前に並んでいるのでいつも一番。その彼がリストラかなんかで仕事を失い、しばらくは失業保険で暮らしていた。なのに、毎日のように劇場通い。本人は平日に観に来れるのでよい席がとりやすいと言ってたが、同じファン仲間の方は「ストリップ通いしているより、真面目に仕事探ししないといけないんじゃないかな。貯金だっていずれ底をつくよ」と陰で心配していました。
ストリップには全てを捨ててもいいと思い込ませる魔力のようなものがある。
一方、財産家でお金に困らず、好きな踊り子さんを追っかけて全国を回っている方もいる。
浜劇でよく見かけるある老人は、ポラもたくさん買い、毎回ご祝儀をわたす、極めて気前のいい方で、当然ながら踊り子さんに絶大な人気がある。お金は墓までもっていけないから、好きなことに浪費するのも本人の勝手。お好きなように、どうぞ。
何にお金と時間を費やすかは、その人の価値観であり、人生そのものと云ってもいい。
よくお酒は百薬の長というが、ストリップも同じで、元気を与えられ若さを保つ源。ストリップを見ながら満面の笑顔をたたえている老人なんかを見ると、彼はストリップのお陰で生き永らえているのではないかとさえ思えてくる。老人はこれでいい。
大切なことは、「仕事をしているからこそストリップが楽しめる」ということ。
私も生活のリズムのようにストリップ通いしているが、同じようなファンの人も、しっかり仕事をしているからこそ、自分の稼いだ小遣いで、自分の余暇として、ストリップを楽しめるのだと思う。そうでなければ長続きしない。失業したり、他の問題があれば、ストリップどころではなくなるはず。ストリップを楽しむためにも一定の分別がいるのだと思う。
私は、これからも、しっかり仕事もして、そのうえでストリップを楽しんでいきたいなと思う。