さて、先の話に引き続き、今回は踊り子はどういう成長をしていくかの私見を話してみます。
成長の段階を「自己満足」⇒「自己表現」⇒「自己実現」の三ステップとしました。これは以前、私なりにサラリーマンとしての成長を考えたものをベースにして踊り子にも当てはめたものです。
第一段階は「自己満足」。
初めての仕事をやるときはなかなか満足のいく成果はでないものです。うまくいかないと、自分の能力を量れずにその仕事を命じた上司が悪い、なんて考えたりもするものです。そういう逆恨みや自暴自棄は困りますが、ふつうは、最初は低いレベルなりに自分で満足しながら成長していくものです。
踊り子さんは初めて舞台に立つときはどんな気持ちなのでしょうか?
職業柄、緊張で胸バクバク足ガクガクなのでしょうね。夢が実現して胸いっぱいの人もいるでしょうか。
いずれにせよ、慣れないためになかなか満足いかないことが多いと思います。
そういうとき、私は脱いであげたんだから勝手に観たら、と割り切ることもできます。それは極端にせよ、自分は一生懸命やっているんだから、と自己満足することで自分を納得させます。プレッシャーに弱い人はそうでも考えないとやってられません。
一般の仕事ではこういう段階を高く評価しません。ただ、ストリップの場合、なれない新人の方が初々しくていいというお客もいるので単純ではありませんが・・
この段階で勧めたいのは、ベテランの踊り子さんのステージをたくさん拝見させてもらうことです。そして何故そのステージが素晴らしいかを自分なりに考え、そして見習うことはどんどん取り込めばいいでしょう。
第二段階は「自己表現」。
ながく仕事を続けていると、工夫や改善をしようとします。仕事はこうならないと本物ではありません。
ストリップの場合、云われたとおりにやるのではなく、自分なりの味のあるステージを目指します。これがこの段階です。
ストリップは自分の身体をもって自己表現する仕事といえます。すばらしい職業です。
この段階で勧めたいのは、いろんな踊りに挑戦し、意欲的にステージに立つことです。その前向きなエネルギーがお客に元気を与えます。そうなれば、もちろん固定ファンがたくさんできてきます。
第三段階は「自己実現」。
この仕事は彼でなければだめだ、といわれるほどの存在感を出す段階です。
ストリップの場合でいうと、この段階の踊り子さんになると、ステージに現れた瞬間からお客を魅了します。
大事なことは、踊り子がストリップを天職と感じ、ステージで生き生きと輝けることです。そういう方のステージには神々しいまでのオーラを感じます。
ファンとしては、そうした踊り子と出会い、ステージを通じて同じ時間を共有できた幸せを噛み締めることができます。大げさに言うと、短い時間たりとも人生をともに出来た喜びを感ぜずにはをれません。
まさに、この三つのステージ(段階)こそが人生そのものなのかなと思えます。
自分は今どのステップにいるのかな? そんなことを考えて、ステージに取り組んでみるも勉強になるのではないでしょうか。