今年も知らないうちに沢山の踊り子さんが辞めていっている。

 

 どういう事情で辞めることになったかは分からない。

 一週や二週でいなくなる子も多い。ひどいときは一日で飛んでしまう子もいる。

 ある踊り子がなんとか続いてくれたなと思っていたら、1周年を直前に辞めてしまった。周年作を作らなければというプレッシャーがなかったのかなぁ~と思う。特に一二年目の新人にとって、新しい出し物へのプレッシャーというのは大きいとよく聞く。

 歌手でもデビュー曲がヒットしてしまうと次の曲へのプレッシャーが大きくて大変という話を聞くが、これと同じようなことがストリップの世界でもあるわけだ。

 

 先日もある親しくしてもらっているベテランの踊り子さんから聞いたのだが、「新人さんや、二年目ぐらいの踊り子さんは、自信がもてなくなってたりして、さまよってる女の子がけっこういます。(中略) 今日出演している××ちゃんが、やはり迷い込んでいて素直にステージで笑顔で笑うことができなくなっていて、かわいそうでした。」 

 観劇していて全く気付きませんでしたが、こうやって、内内で悩んでいる踊り子さんがたくさんいるのでしょうね。

 

 ファンとして一番悲しいことは、こうしたプレッシャーに負けて引退されることです。大好きな踊り子さんのヌードやステージがもう見れないと思うとただただ残念で仕方ありません。新作でなくもいいのです。いつでも見ていたいのです。会いたい時に会いに行きたいのです。それだけです。新作でなくったって一向に構いません。

 

 そろそろ新しい出し物をしたいなと思った時に、焦らずにじっくり取り組めばいいのです。それをプレッシャーにする必要はないのです。

 よく新人の踊り子さんに「頑張ってね」と言いますが、それは「頑張って続けてね」という気持ちであり、プレッシャーを感じるほど頑張る必要はさらさらないのです。

 

 

 こういうプレッシャーは、現実問題としてどうやって乗り切ればいいのでしょうかね。

 

 私も若い頃、先輩などが仕事を上手く捌いていくのを見ては自信をなくしたりしたものです。

そのとき『自己満足』という言葉をいつも心に留めていました。自分の能力ではここまで一生懸命にやったのだから今の時点ではこれで満足しようと。

 これ以上求められてもできないものはできない。上司が不満に思ったとしても、それは私の能力を見抜けなかった上司がむしろ悪い。それ以上のものをやらせようとするなら、上司などにフォローしてもらうしかない。そういう割り切りを持って仕事に臨んでいた。これが意外にプレッシャーを感じないこつだった。他人からは真剣みが足りないと思われたかもしれないが・・後は笑ってごまかす(笑)

 

 少しずつ「自己満足」を積み上げていくことで自信につなげていく。そうすれば、いずれどこかの時点で自分だけでなく上司などの他人が満足してもらえる仕事ができていくのです。

 『自己満足』の次の段階は『自己表現』。自分のカラーを出していく段階になります。ここから先はまた長くなるので別の機会に話します。

 

 難しいかもしれませんが、踊り子さんには我々ファンのためにも、こういうプレッシャーはさらっと乗り越えてほしいなと心から念じます。