今回は「仕事と趣味」という話をしたい。サラリーマン時代に書いたエッセイ(私のストリップ日記から)である。

 

 

 

 ここ8年間ほど、これだけ劇場通いしていると、ストリップが自分の趣味という領域になってくる。しかし、人には大きな声で「私の趣味はストリップだ」とは云えないし、ましてや履歴書の趣味の欄に「ヌード観賞」なんて書けない。表立って公言できないのが困りもの、という趣味になっている。

 

 振り返ってみると、これまでの人生でこれだけ長い間夢中になれたものはなかったのではないか。なにせストリップは毎日でもOKだし、朝から晩まで見ていても飽きない。

 

 いままで夢中になったものを思い浮かべてみると・・・「飲む・打つ・買う」の三拍子は男の甲斐性みたく全部こなしてきた。酒は学生時代から始まりいまでも好きでコンスタントに嗜んでいる。会社に入ってすぐに夢中になったのはマージャン。これも最初の頃は毎日でもやりたくて、徹夜マージャンもよくやっていた。若い頃は風俗にもよく行った。

「飲む・打つ・買う」に限れば、いまはお酒以外はストリップ・オンリー。最近のストリップは、ビール飲み放題のサービスがあったり、ビンゴなどギャンブル感覚をくすぐるゲームもあり、ストリップこそ「飲む・打つ・買う」の三拍子揃ったエンターティメントの場と云えまいか。男性の欲望をトータルに満足させるエンジョイ・ランド(歓楽場)としてストリップをもっと宣伝したらいいと思う。

 

 ストリップというのは趣味の領域なので、あくまで仕事の合間に楽しむもの。

 ところが最近はストリップの合間に仕事をしているような錯覚に襲われる。(笑)

 よくストリップ仲間の間で、土日にストリップ漬けになって疲れるので、平日に仕事をしながら疲れをとって、また土日に劇場に向かうという話は笑いながらよくする。リボンさんや追っかけは本当にそうだろう。

 私も最近は、仕事帰りに劇場に通っているが、これは仕事の疲れを癒すものといえそう。ところが土日なんかに遠征に行くことがあり、なにもなければ一週間の仕事の疲れを癒しに漫然とストリップを楽しめるのだが、ときに上司から土日の休みの間に仕事を命ぜられる。今はノート・パソコンを持ち歩いているのでどこでも仕事ができるので、開場前の待ち時間や、間に合わないときはストリップの合間にラウンジで仕事をすることもある。まさに「ストリップの合間に仕事をしている」状態。ストリップに費やすエネルギーを仕事に使っていたら今頃役員になれていたかもしれないな(笑)

 

 しかし、現実は仕事ばかりはできない。また、それほど仕事が好きでもない。やはり、ストリップがあるからこそストレス解消・気分転換が図れて仕事ができるのだと思うようにしている。