今日の話題は、どうしたらポラが売れるかについて話してみたいと思います。
これは私がお客の立場から踊り子さんに話した内容です。
お客の中にはチップのつもりでポラを買っている人もいる。しかし、それは大いなる勘違いである。残念ながらポラの売り上げは全て劇場に帰する。
それじゃ、踊り子は無理にポラを売らなくてもいいのかというとそうではない。
ポラの売り上げの少ない踊り子は次に劇場に呼んでもらえない。だから必死で売る。とてもシビアな話なのである。
ポラの売り上げは、踊り子さんにとっては人気のバロメーターみたいなところがあるわけです。売れるかどうかは、踊り子さんにとっては大きな関心事になります。
新人のうちは、最初は初物としてある程度売れますが、次第に売れなくなります。
ポラを確実に売れ続けるためには、固定ファンができることがとても大きいと思います。
固定ファンをつかむには、またそれなりの大きなテーマになりますが、ここでは、それ以前に、どうやったらポラがもっと売れるかを考えてみたいと思います。
最初に、「ポラの目的」というか、お客はどういう気持ちを込めてポラを買うかを述べてみます。
①. 夜の「おかず」・・・さびしい男性にとってエロポラの使用方法は云うまでもありませんね。
②. コレクション・・・マニアックな人はいろんな人のいろんなポーズを集めたがるもの
③. 記念品・・・よく観光客などが観にきた記念に買っていく
④. チップ・・・気に入った女性にチップ代わりに渡す。外国感覚。おそらく買ったポラは保持していないだろう。
⑤. 顔をおぼえてもらうための媒体(手段)・・・ファンになるためのきっかけとして
⑥. あいさつ・・・まさに「こんにちは」「おひさしぶり」といった感覚。これは完全なファンの域に達している。この段階ではまずエロポラは撮らない。
次に、どうしたらポラがたくさん売れるかを考えてみましょう。
1. まずは、ポラへの工夫を自分なりにすること。
・ サインを頼まれても、ただ日付とサインだけでは味気ない。そこに自分のカラーを付けたいもの。例えば、シール。踊り子さんへのプレゼントでこのシールが人気ですね。贈る方も手頃な料金だし、踊り子さんも嬉しい。
・ 絵やマンガなどをうまく織り込む。これはセンスが必要。
・ コメントを書く。時節柄など挨拶でかまわない。ちょっとした一言をお客は喜ぶ。
なかにはポラの裏側までびっしりコメントを書いてくれるまめな方もいる。これも筆まめでないと大変ではあるが、これでポラの人気は必ずあがる。
・ なかには飴を同封してポラを返してくれる方もいる。グリコのおまけ感覚。ちょっとした心遣いは嬉しいもの。
2. 次にポラへの応対。
・ 売り込みですから、当然お客への笑顔を忘れてはいけません。商売の基本。これが心から、そして自然にできて本物。
・ ポラの売り込みをやり過ぎては逆効果。お客に強要するとかえって引いてしまう。
なかには、「買って! 買って!」とお客にせがんだりする方もいますがあまりみっともよくない。
たしかに踊り子さんも劇場から沢山売りなさいと云われて大変でしょうが、この点は気をつけたいところ。
・ ポラの売り込みはステージの最初から始まっていると思うことがある。立ち踊りでもベッドショーでも、お客にさりげなく目線を合わせる踊り子さんがいる。こういうとき、お客は自分を意識されたと思い込む。そうなったらポラぐらい買ってあげなければ・・となるのが単純な男性心理。よくタッチショーなどでタッチのお礼にポラを買うお客も多い。 ただ、これは絶対ではないので、やりすぎには注意。
3. ひとつの提案
・ これは劇場側の問題でしょうが、ひとつの提案として、500円/枚にすることをお勧めします。1000円/枚というのは高いという抵抗感「1000円の壁」みたいのがあって、500円にした途端売れ出すケースがままあります。またファンとしては経済的に非常に助かる。
また、A劇場では1000円だがB劇場では500円だとすると、飛ぶように売れるケースもあります。逆になると急に売れ行きが落ちたりもする。
・ ペアやチームにすると売れる。これは企画の問題。友情参加もグッド!
・ 次に、これはお勧めはしませんが、パイパンにするとよく売れる。これは、男性がパイパンを好きというよりも、一過性の現象と思い、お客としては今を逃すと二度と見れないかもしれないという心理が働く。そういえば夏の間にパイパンにする踊り子さんがけっこういるなぁ。
4. ポラへの心掛け
先ほどの、ポラへの応対と重複するところがありますが、けっこう重要なこととして、さりげない一言やコメントでお客がリピートすることです。
お客は、好きな踊り子さんに顔をおぼえてほしいのです。ポラを買ってもらったときに「お久しぶりです。元気してましたか」「いつもポラを買ってもらって、ありがとうございます」の一言は嬉しいものです。
名前を呼んでもらえたら効果的面です。必ずリピートすることを保障します。
また、ポラにコメントしてくれると嬉しいものです。なかには、裏面までびっしり書き込んでくれる方がいますが、お客はこれに感激します。要は、人は誰しも淋しがり屋でちょっとしたコミュニケーションを喜ぶ動物なのです。
もっといえば、ポラひとつにも心をこめて対応することが大切ということだと思います。その気持ちが一言に繋がっていくのかなと思えます。ポラにサインをたくさんたのまれると一言書くのも面倒くさくなるでしょうが、そういうときこそ、初心に帰る気持ちになってみましょう。
「一枚のポラ、されど一枚のポラ」です。
私は「ポラは縁」だと思います。踊り子と観客(ファン)を結ぶ縁の一葉。心を込めて対処していけば必ず気持ちはお客に伝わります。