今回は「観る劇場、感じる劇場」というテーマで書いてみます。

 

 TSがお気に入りの劇場になっている。

 なぜ気に入っているのかを徒然考えてみた。

 最初に浮かぶのがTS系の踊り子さんが好きなこと、そして同じくお気に入りの多い大阪東洋系の踊り子さんが一番多くのってくれること。わざわざ大阪まで遠征しなくても、大阪東洋系の踊り子さんの殆どはTSにのってくれる。

 今ではTSが私のホームとなったのでTSの従業員さんとも懇意になった。

 ハード面では、以前TSの盆が動かないのがいいという話をしたことがあるが、それ以外では、なんといってもTSの場内は狭いというのが特徴。狭いと言うと一般的に悪い意味でとらえるが、これがまたいいというファンも多い。今回は、その話をしてみたい。

 

 私がここTSに初めて来たのは今から30年も前の学生時代だったと思う。狭い劇場にたくさんの客が入っていて、座るどころかどこに立てばいいのかも分からないほど混雑していた。客の異様な熱気に圧倒されて、ストリップを楽しむどころか息苦しさを感じ、殆ど観ないで帰った記憶がある。当時は本番マナ板ショー全盛の頃でもあり、客の熱気はハンパではなかった。私はそれに耐えられずストリップにはまらなかった。

 私がTSに通いだしたのは11年ほど前から。ストリップそのものが本番マナ板ショーもなくなり、アイドル路線になり、すごく楽しいものになっていたので、私のスイート・スポットに完全にはまった。

 最初の頃は会社帰りに寄っていたが、次第に土日の早朝から来るようになった。

 TSは気に入った客席を確保するため、常連さんが早朝6~7時頃から並ぶという異常な人気。他の劇場ではこれほど早く並ぶことはない。なぜか?

 これは劇場の狭さに起因している。というのは、狭いが故に、ステージと客席が極めて近く、とくにかぶりつきのお客には涎垂スポット。他の劇場では、ステージに身体を乗り出して踊り子さんの衣装や肌に触れることは絶対厳禁なのだが、ここTSは盆周りで普通に観ていると衣装が触れるなんて日常茶飯事。それくらいステージと客席の距離が接近している。

 

私が最初に気に入った席はステージ真正面だった。やはり、ステージというのはショーを楽しむもの。全体を見渡せる真正面がショーを楽しむ最適な場所と感じた。

また真正面にはポールが立っているので、踊り子さんはオープン時に必ずこのポールに絡んできて、お得な席と認識していた。

 昔を知る常連さんによると、前はポールが立ってなく、踊り子さんは真正面の席まで来てよくオープン・サービスをしてくれたもんだと話してくれた。

 客の中には、真正面の席にはポールが立っているので観づらいと言う人いる。しかしポールは真正面の二席をはさんで真ん中に位置しているので慣れればそんなに気にならない。そんなことより、正面右席は足元に段差があり、足の置き場が窮屈で、かつ出入りしにくいのが難点。私のようにポラを撮る客にはダメ。一度懲りて、私は殆ど座らない。ポラを撮らないでずっと観ている人にはいいと思うが。

 ということで、最初の五年間くらいは真正面の席を指定席としてストリップを楽しんできた。ところが、五年程前から、サイドの席がよくなった。やはり大好きな踊り子さんに近い場所がいいという指向から。

 それからは、ポールのサイド席、特にステージ向かって左の席が私の指定席になった。

 この席は、やはりステージ全体が見渡せ、踊り子さんがオープンなどでポールに絡むのにもよく、なによりベッドの時に踊り子さんにより近いのがGood!

 特に左の席は1人席なので出入り自由で、ポラ撮影好き向き。右サイドは2人席なのでポラ時に出入りするのに隣の客に迷惑がかかる。真正面の席もポラ時には少し出難い。ということでポール横・ステージ向かって左席が一番のお気に入り席となった。私はこの席に座りたくて早朝6時前からよく並んだ。実際この席は競争率が高く、一番に並んでいる人の殆どはここに座る。

 

 TSの客席の構造は、細くて長い花道である出べそを挟んで、ステージ正面に向かって左側は一人座席で五つ並んでいる(正確にはステージ近くの二席は二人座席)。ステージ向かって右側は二人席が五つ。更に狭い通路を挟んで壁際にベンチ席が八席並んでいる。そして、ポール前の正面から六人席が四列並んでいる。

 一般的に、ポラは左側ステージ前方で撮るので、ポラ好きには出入りしやすい左側がいい。ただ、客は圧倒的に右側にいるので、オープン好きなどは右側が有利。私はだいたい左側を好んで座っている。

 

 ところが、あるとき、大のかぶりつきファンがポール横から二列目によく座っているのに気づいた。たしかに、この席はベッド時の踊り子さんに一番近い。しかし、この席だと、ベッド時に踊り子さんの真横になってしまい、踊り子さんが真正面を向いてオープンしても見えないよなぁ~。 

 なにはともあれ、私も右側二列目に座ってみた。TSが誇るセクシーダンサー・水咲カレンさんの時に試してみた。なるほど、踊り子さんに近い。ダンスでは衣裳が触れるほどだ。ベッドは真横になるために、カレンさんの肌の温もりが伝わってくるようなゾクゾク感を覚えた。興奮の絶頂はその次に来た!カレンさんがベッドでセクシーなオープンを目の前でやってくれた。鼻先をかすめるほどの近さ。興奮のるつぼ!更に肉感的なヒップを目の前に突き出された時はめまいがするほどの快感が全身を走った。これはすごい! この瞬間があるなら、見づらい等の欠点はすべて帳消しにされる。

 そう思って、この席に座り始めると、ほとんどの踊り子さんはこの二列目でベッド・ショーを演じ、特にTS系の多くの踊り子さんは、かぶりつきファンの期待に応えてか、真横の客の目の前で大サービスをしてくれることが分かった。真横の客に向かってスーパーLの決めポーズを切る踊り子さんには感激する。この瞬間はかぶりつきファンの涎垂スポット。かぶりつきファンの心を射止めるには、この真横席にいかにサービスするかがポイントだと思う。

 そう思いつつ、TSの踊り子さんのベッドでの見せ方を眺めてみると、それぞれ特徴があって面白い。桜井ななみさんのベッドを二列目で観たら、目前のオープンがばっちりツボにはまり大興奮。徳永心さんのベッドはこの二列目の位置で上手に回転して演じ、真横に来るといつも感激。やはり二列目がお得席かな。山口桃華さんや花弥さんなど三列目の位置がお得席の方もいる。利奈さんはポールに向かってベッドをするので真正面の席がいい。KAERAさんは本舞台でベッドすることが多いので前方に座るといい。と、それぞれ違う。早瀬みなさんは「TSでは花道全部が盆だと思ってベッドしてます。なので、あちこち動きます。ポール近くでする時も、本舞台近くでする事もあります。」と言っている。盃島楓さんのベッドは二列目で固定せず前後の客席に満遍なくオープン・サービスをしていて、ある意味一番位置バランスがいいかなと感心する。まぁ、多少の当たり外れはあるものの、二列目真横席がやっぱりいいかな。

 

 総じて言えば、私は「見る劇場」から「感じる劇場」に趣向が移っている。

 もちろんステージも大事だが、ストリップであるからには、大好きな踊り子さんを全身で感じ、そして踊り子さんにたくさん興奮したい。ストリップこそが、我々おじさん族を若返らせてくれる妙薬なのです。

 

 

 

 以上、三つの記事は、今は無き新宿TSミュージックの話です。過去のレポートを読み返し無性に懐かしくなりました。