ストリッパーという仕事の面白さはどこにあるのかな?
一見きらびやかな衣装をまとい華やかな表舞台ですから、誰も辞めたがらないと思いきや現実そうではない。きっと、裏では涙ぐましい努力があるはず。ある新人さんがデビュー前のレッスンがとてもつらかったとも言ってました。
この仕事を続けようか辞めようかを決意する分水嶺は何なのかなぁ?
以前、ロック系の川口真湖さんにお手紙を差し上げたときに、「想像した世界を文章にする、とても素敵な趣味をお持ちですね。是非これからも書き続けて下さいね。私達は言葉で表現するかわりに、体で表情で表現する。何かを創造する、という共通点を感じます」というお返事をいただきました。
なるほど、私も書くことを趣味にしているから、自己表現の喜びはよく分かる。
私の場合、ストリップを楽しむというのは、
①ステージ前に、好きな踊り子さんのことを考えながらお手紙を書く。この時間がかなり長く、至福の時である。
②ステージを観て楽しむ。
③お手紙に対して、踊り子さんが反応してくれて、ポラにコメントしてくれたり、時に丁寧にお返事をいただいたりする。これに感激してまた書き続ける。
以上のサイクルが延々と続いている。普通の人は②だけの楽しみだが、私はその何倍も楽しんでいるわけだ。ストリップにはまって止められない理由がそこにある。
書くという行為は自己発見の場でもある。へぇ~、自分はこんなことを考えていたんだ、こんなことを創造できたんだ、というのが具体的な形として現われる。それが驚きであったり、喜びになる。
踊りの世界も全く同じではないかな。衣装を身に着けた瞬間にその世界に入り込める。そして踊りによって表現する。そこにはこれまで意識していなかった別の自分を発見する。いろいろな違う自分をどんどん創造して表現していく。まさに、ここに「面白さ」がある。
自分の素のヌードだけで男性方を満足させられる、ということだって、すごいなぁという驚きであり喜びではないかな。
自己表現というのは極めて能動的。自分から積極的に楽しめるからこそ面白く、そして長続きする。
「自分が面白い」、すべては自分に帰結していくのかなと思う。
踊り子さんが自分を楽しみ、その結果として我々ファンも楽しむ。そんな楽しいサイクルの輪がどんどん広がってほしいものです。