一番最初に考えて作り出されたモノが、いろんなところで真似されながら広がって、それが世界のスタンダードになっていく。
たぶん世の中のモノは大抵そんなもんでしょう。
作られる過程やできあがった構造が合理的であるならなおさら。
ラケットスポーツ界にもそんなのがあります。
およそ60年間変わっていないもの。
いまでもほとんどのメーカーが同じように作ってる。
それがバドミントンラケットのグリップです。
木です。
最近(30年くらい前から)のテニスラケットはポリウレタンで成形されていますが、バドラケはいまも木です。
僕が思うに、バドラケのパイオニア『ヨネックス』が最初にこうやって作ったから。
そもそもヨネックスの起こりは米山木工所という木製の浮きを作る会社でした。
木材加工の得意な会社が別事業を考えてヒットしたのがバドラケだったのです。
だからシャフトが鉄になろうが、カーボン樹脂になろうがグリップ部分には木を使います。
だって木を使いたいから。
軽くて、適度に振動を吸収してくれて、加工が簡単な木だから
いまでもそのままなんでしょう。
知らんけど…。
とにかくグローバルスタンダードを作りだした米山さん。
リスペクトっす。