一部のラケットのグロメットにちょっとした突起があります。
通称ガイドレールといってストリングの通り道を作ってくれるものです。
ウィルソンラケットに多いです。
でもスチーム系やブレード系はグロメット裏形状とフレーム外側のくぼみがうまくフィットしていないのです。
ガイド通り完璧にストリングを通して張っていっても、グロメット部分がグイっと歪んでしまうことがほとんどです。
なので僕は、このガイドはむしろ無い方がいいんじゃない?という考え方のひとりです。
しかしこのガイドを非常に有効的に使っているラケットがあります。
ヨネックス ボルトリックZフォースⅡ です。
バドミントンラケットです。
最初に張った時 『さすがヨネックスの開発担当の人!』 と唸りました。
通常のハトメはこんな感じです。
ただまっすぐ穴があいていて、ハトメを差し込んだだけのモノです。
これだと縦糸と横糸が重なる部分のホールが横糸で隠れてしまい、非常に通しにくかったのです。
でもボルトリックZフォースⅡはこれ。
ハトメとは呼ばず、モリブデン配合連続グロメットと呼びます。
このグロメットにはガイド突起がついているので、縦糸のホールが横糸で隠れにくくなり非常に通しやすくなっているのです。
連続グロメット自体は、アークセイバーシリーズの別売りオプションで交換可能でしたが、シャフトに近いフレーム下部のみに装着可能でした。ガイドはついていませんが、その部分は縦横糸の重なりがないのでそもそも不要なのです。
フレーム上部の2時10時方向に標準装備できたのは、ヘッドヘビーモデルのボルトリックだから成せる技ですね。
ホントにヨネックスの開発さんは細かな視点でマイナーチェンジを施してくれます。
マッタク面識ないですが。
さすがっす。
リスペクトっす。