家内の祖母の十三回忌で、先日長野へ行きました。最近は、車に乗るのがおっくうで、新幹線と在来線を乗り継いで、黒姫まで行きました。昔、黒姫山というお相撲さんがいましたが、黒姫山という山が本当にあることを知ったのは、ずいぶんあとになってからでした。最近の相撲取りの四股名は面白いですね。
琴欧洲、把瑠都、黒海、阿覧……大相撲の世界というのは、保守的なのかと思ったら、けっこう遊び心があるのですね。小錦も、どこが小なのか、と思ったものです。昔から、面白い四股名はけっこうあったらしいですが。
 クラシックの楽曲のトランペット・パートは、たいてい読み替えないといけない。例えば、楽譜が、in Cで書かれているとは限らない。in D、Es、E、F、A、B♭、といろいろある。しかも、楽器の調性が、C、つまりC管とは限らない。B♭管、C、D、Es、F、G、ピッコロのA、B♭……とあるから、余計ややこしい。尤も、管弦楽作品は、たいてい、B♭管か、C管で吹く。in Esの譜面をB♭管で吹いたり、いろいろある。読み替えのことを考えたら、C管でやった方が便利なのではないかな、と思うこともある。
 この、読み替えというのは、慣れとよく言われるが、実際、皆、どうやっているのだろう。今日、ツイッターで聴いたところ、ヘ音記号に慣れれば、あとはその応用、という、正に実践的な方法を教えたくださった方がいた。

 この読み替えに、固定ド読み、移動ド読みが加わってくると、いったいどうなるのか。
 尤も、こんなことを考えなくても、とりあえず、音は出せる。
 難しい話はおいといて、例えば、ベートーヴェンのエロイカは、確かin Esであるから、B♭管を持った場合、完全四度上を吹くことになる。で、私は、実際に、楽譜の完全四度上を見て吹いているのだ。古典派の曲ならば、こんなやり方でも、二、三度練習すれば、だいたい吹ける。しかし、こんなやり方でいいのだろうか。泥縄式な感じが否めない。

 考えてみたら、こんなやり方でも、バッハから、現代作品まで吹いてきたのだから、それでもいいのかもしれないが、これでは、単なる機械みたいなもので、まるで音楽的ではない。

 そういうわけで、ドレミ唱法、固定ド、移動ド、バークリー式移動ド、とやってきたのであるが、実際に吹くときは、結局、泥縄式である。移動ド、バークリー式移動ドの訓練はしていない。やはり、専門教育を受けた方には、とうていかなわない気がする。

 実際、かみさんは、音楽小学校から音大まで行っているのだが、ソルフェージュ一つとっても、驚く。巷で流れている音楽をすぐにドレミに置き換えて歌う。これは、専門教育を受けた人にとっては、あるいは受けてなくても、ソルフェージュ能力の高い方にとっては、別になんてことはないことなのかもしれないが、私には、ハミングすることはできても、すぐに完璧なドレミには置き換えられない。

 移動ドでなくても、固定ドでも、ソルフェージュ能力があり、また、調性感もあれば、おそらく良い音程で楽器を吹くことができるのだろうが、何せ、私は泥縄式である。遅きに失したかもしれないが、今からでも、本当の意味で良い音程を身につけ、それを楽器で表現したい、と思っている。

 そのためには、ドレミ唱法を……話がぐるぐる回り出した。



しばらく、ストリングで、固定ド、移動ド、バークリー式移動ド、モード、音律、とやってきていましたが、ここのところ、休憩という感じです。だいぶ、世界が変わったように思いますが、こと自分のトランペットに関しては、まだすっきりとしていません。

また、トランペットに限らないのですが、器楽奏者で移動ドができる方が不思議でなりません。このことは、私の中ではまだすっきりと解決していないわけです。普段、ドと思っている音を、レと言ったり、ミと言ったりしながら、どうしてもトランペットが吹けません。十中八九、皆、固定ドだとは思うのですが、移動ドができないと、何か、決定的なものが欠けているような気がします。

ただし、移動ド、オンリーだと、現代曲ができなくなる、という欠点もあるようで、なかなか一筋縄ではいかないように思います。

また、移動ド、移調読み、単なる読みかえ、は似ている行為なのですが、その意味するところが、違うようです。ここのところもすっきりさせたいです。

あ、ようやく、言いたいことがわかった。
私は、楽譜を移動ド読みすることができても、楽器の指位置を移動ド読みすることが困難なのです。
他のトランペット奏者はどうなのだろう。
ホルン奏者は、それができるらしい。