母方のルーツが伊達藩の武士であったことは、以前書いた。どの人かは知らないが、中には北辰一刀流の使い手もいたらしい。坂本龍馬も学んだ千葉道場である。しかし、千葉道場は江戸である。変だなぁと思って調べると、千葉道場には、だいたい30藩くらいから習いに来ていたらしい。だから、伊達藩からも習いに来た武士がいてもおかしくはないだろう。北辰一刀流は、現代剣道の祖のようなところもあるらしい。そういった経緯もあって、明治維新後、職を失った先祖は、剣道の銅や面、小手などを作り出したのであろう。
 母はまったく剣道をさせようとはしなかった。私も興味が無かった。何しろ、あの汗臭い面だけは嫌だった。とても、伊達藩の武士の血が流れているとは思えない。
モーツァルト・シンフォニー・オーケストラの定期演奏会。かつて、オケは、三つくらいやっていたことがありましたが、だんだんと減り、今では、季節毎のモーツァルト・シンフォニー・オーケストラに参加しています。このオケでは、プロの演奏家や音大出身者が多く、その中に恐れ多くも混ぜていただいていました。モーツァルトのシンフォニーや、序曲やディヴィルティメントのトランペットは、音程とリズムと、音色とノリが填れば、最高にご機嫌であります。
本日、4月22日、代々木のサロン・デュオにおいて、小森谷巧さんのヴァイオリン・リサイタルを聴いた。ピアニストは、奥様の小森谷裕子さん。リハーサルから聞かせていただいた。このリサイタルに関しては、ストリング4月号で、小森谷巧さんのインタヴューでご紹介した。24日には紀尾井ホールで18時開演。
曲目が興味深い。シマノフスキのヴァイオリン・ソナタニ短調Op.9、ルトスワフスキのパルティータ、そしてフランクのヴァイオリン・ソナタ・イ長調である。初めにルトスワフスキ有りきで、このプログラミングがなされたそうだ。ルトスワフスキのパルティータは、5曲からなる作品で、現代風有り、アドリブ有り、変拍子有り、ロマンティックな部分有り……と多彩な作品で、しかも、何か、人間の心の奥深くを表現しているような、重みと深さを感じさせるような気が私にはする。近年、欧米ではよく演奏される作品だそうだ。とても印象に残る作品だ。
小森谷巧さんは、今回のリサイタル・シリーズのために貸与されたストラドを使用された。リハーサルを聴いたとき、あまりの音量の豊かさに度肝を抜かれた。名器というのは、自分のイメージの表現に十分応えてくれる、と小森谷さんは言われた。
本番では、ちょっと締めた、みたいな感じがして、とても美しい音色で演奏された。そのあたりをコンサート終了後に聞いてみた。「リハーサルでは、楽器を解放して、本番では、ちょっとだけ締めた、みたいな感じがしたのですが?」と。小森谷さんご夫妻は、本番では、聴衆に多少吸い込まれることもあるが、どちらにせよ、自然とそういう演奏になる、ということを言われた。こういう質問ができるのもリハーサルから聞かせていただいたおかげである。素晴らしい演奏の世界で、ご夫妻の阿吽の呼吸も印象的であった。感動の一夜であった。
同じプログラムで、24日、紀尾井ホール18時開演である。