前回の記事でコーラサワーとジェリドの共通点のことを書いたからか

 

何となくジェリドが死なない可能性の話を妄想してみた

 

 

 

場面は49話

 

 

カミーユの攻撃で乗機のバウンドドックが制御不能になったとこから

 

 

 

 

 

打倒カミーユに燃えるジェリド

 

ティターンズを手中にするという野心も全てはカミーユに勝ってからでないとできないほどジェリドはカミーユに固執してしまった

 

カミーユの存在そのものがジェリドには壁だったのだ

 

そのため勝つためなら何でもした

 

乗機をバイアランからバウンドドックにも

 

本来はニュータイプ用のMS

 

だけどジェリドはニュータイプではない

 

それでも僅かな可能性に賭けたかった

 

ジェリドのニュータイプとしての素養は未知数

 

0かもしれないし100かもしれない

 

何かのきっかけで目覚める可能性に賭けたのだ

 

もうそれしかカミーユに勝つ見込みがなかった

 

 

 

だが

 

 

現実はジェリドに冷たかった

 

これまでもそうだったように冷たかった

 

 

バウンドドックに乗ったものの結局目覚めなかった

 

搭載されてるサイコミュは切ったまま

 

もしジェリドが目覚めればサイコミュは起動する仕組みだった

 

それが起きなかったのだ

 

 

カミーユの連続射撃はバウンドドックの動きを先読みしてて命中

 

制御系をやられもはや動かせない

 

敗北を悟ったジェリドは

 

 

「やれ!カミーユ!俺を殺せ!」

 

 

僅かな可能性に賭けたニュータイプ覚醒も無駄に終わった

 

全てを諦めたジェリドはカミーユに撃たれて死ぬことを望む

 

せめて1人の戦士として戦場で死ぬことを

 

 

だけどZのビームライフルはバウンドドックに向けられても撃つ気配がなかった

 

まるで焦らしてるかのように

 

 

「早く撃て!これ以上俺を辱めるな!」

 

それでもまだ撃とうとしなかった

 

 

「何をやってる!撃てよカミーユ!

ライラやカクリコン、マウアーを殺したように俺も殺せ!」

 

 

そのときZnoライフルの銃口が下がった

 

「何のつもりだ!?カミーユ!」

 

 

ジェリドの声はカミーユにも伝わっていた

 

偶然通信のシグナルが合いカミーユにジェリドの叫びの懇願は届いていた

 

だからカミーユはこう返した

 

「俺はもうお前とは戦わない」

 

「何だと!?ふざけるな!

何をいい子ちゃんぶってやがる!俺が憎いはずだろ!

俺はお前の仲間を殺したんだぞ!憎いはずだろ?仇を討ちたいはずだろ?

だったらさっさと俺を撃てよ!仇を討てよ!」

 

「あぁ、そうだお前はアポリー中尉を殺した

そしておふくろをも殺した

憎いさ、憎かったさ」

 

このときジェリドは違和感を覚えた

 

カミーユの『憎かった』に

 

過去形になってるのを

 

同時に思い出す

 

 

カミーユがエゥーゴに行ったばかりの頃

 

ジェリドはカミーユの母親を殺した

 

殺したくて殺したわけじゃない

 

命令に従っただけ

 

それもカプセルに人がいたことなど知らなかった

 

爆弾だとばかり思ってた

 

そこに人がいて自分が撃ち殺したと知ったのは後のこと

 

 

それを今になって思いだした

 

「・・・だったらその親の仇も討てよ!憎かったんだろ?だったら!」

 

「お前を殺せばおふくろは戻ってくるのか?」

 

そのカミーユの言葉にジェリドは何も言えなかった

 

 

戻ってこない

 

そんなことは誰もが分かり切ってる

 

それでもやりきれない想いや感情が人を復讐へと駆り立てる

 

それが人なのだ、人の業なのだ

 

 

「お前を殺してもおふくろもアポリー中尉も帰って来ない

そんなの空しいだけじゃないか

そんなことしてもこの戦いが終わるわけじゃない

お前を殺してもこの戦いは終わらない

倒すべきやつは他にいるんだ

人が死ぬことを何とも思わないやつ、人の命を弄び傍観者を気取って戦いを見てるだけのやつ

それが俺が倒すべき相手だ

お前じゃないんだ、ジェリド

お前が俺を憎む理由は知ってる

俺もまた多くの命を奪った

お前の仲間を殺してきた

でもそれは仕方のないことなんだ

だって今は戦争してるんだ

戦争してる以上どこかで誰かが死ぬ

自分の目の前で誰かが死ぬ

それが当たり前なのが戦争なんだ

そのせいで誰かを殺して、代わりに殺されて

そんなこと続けて何になるんだ?

死んだ人間は生き返らないのに

最初はお袋を殺したお前が憎かった、殺してやりたかった

でもお前だって俺のおふくろを殺したかったわけじゃないんだろ?

あのときお前は知らなかった、そう言ってた

知らなかったし、命令だったんだ

仕方のないことだったんだ」

 

「・・仕方のないこと・・だと?

ライラやカクリコンもマウアーも仕方のないことだって言うのか?」

 

そんなこと認めれるか!そう言おうとしたジェリド

 

でも先にカミーユが

 

「そうだ、仕方のないことなんだ

おふくろや親父も、フォウやロザミーも仕方なかったんだ

どうしようもないんだ

それが戦争なんだから

だから俺はこの戦争を止めたい

そのために戦ってる

そのためにはどうしたらいいのか?ずっと考えてた

結局答えは見つかってない

それでも今分かった気がするんだ

お前を殺しても終わらないって

そして倒す相手は他にいる

そいつを倒すことこそが止めれる方法だって

だからお前をここで殺しても意味がないんだ

お互いに大切な者を殺された者同士

これ以上憎しみあってもしょうがないだろ?」

 

「俺に行き恥を晒せっていうのか?敵に情けを掛けられたまま生きろって

復讐したい相手に生かされるという屈辱を!」

 

「そんなに死にたいのなら自分でやってくれ

俺はもうお前とは戦わない

お前の人生はお前が決めてくれ

俺はもうお前とは関わらない」

 

 

Zガンダムは向きを変えその場から飛び去る

 

 

「待てカミーユ!待ちやがれ、カミーユーー!!

俺を殺していけ!殺すんだ!!」

 

 

 

カミーユはジェリドにトドメを刺すことなく去っていった

 

もう動くこともできないバウンドドックでは追いかけることもできない

 

いや、もうジェリドにそのような気はなかった

 

「ちくしょ!!」

 

高らかに振り上げられた握り拳

 

それを思いっきりコンソールへと叩きつける

 

・・・はずだった

 

振り上げられた拳はゆっくりと下ろされコンソールを軽く小突く程度に・・

 

「分かってたさ、分かっていたんだ

俺じゃあいつには勝てないってことは

それでも俺はあいつを超えなきゃいけない

あいつは・・カミーユは俺の壁になっちまった

あいつを倒さなきゃもう前に進めない・・・そういう風になっちまった

ティターンズをこの手にするという野心もあいつを倒してからじゃないと・・

だから俺はこれに賭けた!このMSバウンドドックに!

ニュータイプ用のMS

ニュータイプのカミーユに勝つにはこれを使うしかなかった

オールドタイプの俺じゃ勝てないならニュータイプになるしかないんだ

サイコミュを作動できれば俺はあいつに・・

でも結局動きやしなかった

戦いで目覚める傾向があると聞いてそれに賭けたのに

俺にはその適正なんて持ち合わせてなかったんだな」

 

ジェリドはどうしてもカミーユに勝ちたくて賭けにでた

 

本来ニュータイプ用のMSであるバウンドドックにオールドタイプでは動かせない

 

ジェリドが動かせてるのはサイコミュを切った状態にしてるため

 

その状態ならオールドタイプにも動かせる

 

だが本来の性能には遠く及ばない

 

ジェリドのニュータイプ適性は未知数と評された

 

未知数ということは目覚める可能性もあるということ

 

逆に言えば目覚めないこともあるということ

 

その確率は非常に低かった

 

それでもジェリドは賭けた

 

全ては自分の未来のために

 

カミーユを超えて前に進むために

 

でも目覚めなかった

 

カミーユを超えることはできなかった

 

ジェリドは負けを認めた

 

そこにはもう1つ負けたことを痛感させられたこともある

 

カミーユはジェリドを殺さなかった

 

仲間を殺されたはずなのに

 

更には母親だって殺されたなのに

 

それなのに憎しみに捕らわれなかった

 

ジェリドは憎しみに捕らわれ仇討ちしか目に入らなくなった

 

それが敗北に繋がった

 

人類の革新とされるニュータイプ

 

未来を視ずに過去に捕らわれた者にはその素養はない

 

カミーユはこの戦いを終わらせるために戦ってる

 

引き換えジェリドはこの戦いの行く末など眼中にない

 

打倒カミーユがジェリドの存在理由となった、それだけが生き甲斐にも

 

ティターンズを手に入れるという野心はあるもののそれすら打倒カミーユの前では霞んでしまってる

 

ティターンズを手にするにはどう行動すべきか?

 

それを考えなかった

 

軍人でもなかったはずのカミーユは戦争のことを考えてたのに軍人であるジェリドは私情に固執した

 

その思考ですらカミーユに負けた

 

全てにおいてカミーユに負けたのだ

 

それを痛感したジェリド

 

打倒カミーユはもう果たせない

 

カミーユは自分の手の届かない存在と認識してしまった

 

そして人間としての成長でも負けたことで戦う意思など粉微塵になって消えた

 

あとはもう死ぬだけ

 

せめて戦いの中で死ねたら

 

カミーユに殺せと強く主張したのもそういうことだ

 

 

 

 

「もう・・戦わん」

 

そういってシートに背中を強く預けてコクピットの天井を見つめ

 

メットのバイザーを上げる

 

 

何かを悟ったのか?ゆっくりと目を閉じていく

 

深い眠りにつくように・・・

 

 

 

 

 

 

ジェリドには戦う気力もなければ生き延びようとする意志もなかった

 

戦場の真っただ中で漂うバウンドドック

 

操縦系統が壊れ動けない

 

救助信号なり出して助けを求めるのが普通だが

 

ジェリドはしなかった

 

打倒カミーユを諦めたジェリドに生きる意味はない

 

生き残っても目的を失ったのなら何をすれば?

 

それが無いのならここで死のうと

 

戦場の中にいればどこかからからの流れ弾にやられて死ねるだろう

 

それを期待しているのだ

 

 

 

こうしてバウンドドックは戦場の中を漂流していった

 

 

 

 

 

 

そしてエゥーゴとティターンズの戦いはエゥーゴの勝利で幕を閉じる

 

コロニーレーザーにより壊滅的打撃を受けたティターンズ

 

そこに統率者であるシロッコもカミーユによって倒された

 

壊滅状態のとこにシロッコを失いティターンズは総崩れとなった

 

 

その陰で三つ巴だった戦いでアクシズはハマーンの指示により戦場から離脱

 

漁夫の利を得るため、後のために戦力を温存する方向に移った

 

ティターンズを倒したエゥーゴは大きく疲弊

 

戦力を大きく失う

 

そのエゥーゴとアクシズとの戦争が始まる

 

後に第1次ネオジオン抗争と呼ばれる

 

 

 

 

 

一方のジェリドは

 

 

結局流れ弾は1発もなくバウンドドックは戦場から離れていった

 

 

眠ってたジェリドは目を覚ますと自分がまだ生きてることに落ち込む

 

 

「自分でも反吐が出るほどの悪運だぜ・・」

 

これまでジェリドは幾度も死線を超えてきた

 

時には仲間を犠牲にしながら

 

自分だけは必ずといった具合に生き残る

 

そのことから悪運だけは強いと自覚してる

 

更には死神なのでは?とも

 

仲間が死んでいくのに自分だけ生き残る

 

まるで死神のように仲間を死なせていくことからそう思えて仕方なかった

 

 

 

 

死ねないのならこのままその運に全てを委ねる

 

ここからどこに流れ着くのか?

 

またはここで空気が無くなり酸欠で死ぬのか?

 

運に全てを委ねる

 

 

この先自分がどうなるかなどもう興味はない

 

なるようになるだけだと

 

 

 

 

こうしてジェリドはティターンズに戻ることなく軍人ジェリドは死んだ

 

そしてバウンドドックはあるコロニー群に向かってることも気付かないままに

 

 

 

 

 

 

こんなとこかな?

 

この後のジェリドは漠然とした程度のしか思いついてない

 

とりあえず偶然にもとあるコロニー群へと流れつく

 

ただし、そこはシャングリラではないw

 

全く別のコロニー

 

このときのジェリドにはアーガマとかエゥーゴとかは触れさせないのが一番だと思い

 

そういうのから離れさせた方がいい

 

 

そこでジェリドは拾われなし崩し的にジャンク屋として生きる

 

生きる気力はないものの借りは返すと言う律儀な面から

 

拾われたのは余計なお世話だが、借りは借りだと

 

 

それでも新たな生きる目的は見つからずこのままジャンク屋として生きるのか?と思われたが

 

またも偶然によってアナハイムの者に目を掛けられる

 

それがきっかけとなってジェリドは望まぬまま流れによってアナハイムのテストパイロットとなることに

 

そこではジェリドとは違う名前で

 

何故ならグリプス戦役後、ティターンズは戦犯扱いされ生き残った兵や関係者はみな何かしらの裁判にかけられ処分された

 

運よく生き永らえたのもいるが監視対象にされ自由を奪われてる

 

もしジェリドがティターンズに戻っていたら間違いなく重罪とされ処分されていただろう

 

階級は中尉でもジャミトフと謁見した経緯があるため大罪人扱いとなる

 

 

悪運によるものか、ジェリドは戻らずにいたことで裁かれずにすんだ

 

しかしジェリドという名前のままだと結局は同じことになるため偽名が用意された

 

無論、それがバレるとジェリドだけでなく匿ったとしてアナハイムもただでは済まないが

 

 

望んでいないが全ては運に委ねるという方針からジェリドはジャンク屋からテストパイロットとなるのを承服

 

その後の第2次ネオジオン抗争には不参加

 

シャアが地球に争いを起こすことは情報として知っていたが

 

もう自分には関係のないことだとして興味は持たなかった

 

 

もっとも

 

ジェガンやギラドーガのテストをしていたため関わってないとは言い難いが

 

 

 

まぁ、この後はもっと漠然としてます

 

何だかんだで地球軍に戻るというのもあったり

 

ただ、これってヤザンが既にそうなってるのでジェリドもそうなると二番煎じになるので却下かな?

 

それでもヤザンと再会ってのも面白いが

 

 

ちなみにそのヤザンも偽名で通ってる

 

何かのコミカライズでの情報です

 

 

 

これ以上ジェリドで話を作る必要なんてないので

 

だって本当は嫌いなキャラだし

 

大して強くないのに偉そうだし

 

パイロットとしても半端もの

 

ライラに喧嘩吹っ掛けて(散々煽られてだが)は無様にやれる

 

ティターンズというだけで無駄にエリート意識があるせいで凄そうには全然見えない

 

シミュレーションでは合格だったとかで実戦経験が乏しいのに

 

自分は出来ると勘違い

 

カミーユのライバル的存在だけどちっともそうは見えなかった(少なくとも私には)

 

にもかかわらず何度もカミーユの前に現れては負け続ける(うざかったと言っていい)

 

地球のダカールでの後、アムロに撃墜されたときは心底嬉しかったもんだ

 

これでもうやつは出てこまいと

 

でも出てきやがった

 

本当に悪運が強い

 

 

まぁ、最後になって討ち死にしますが

 

 

その最後の台詞が

 

「カミーユ!お前は俺の・・」

 

最後の言葉は言えずに爆散

 

どうやら『お前は俺の全てを奪った!』と言いたかったらしい

 

・・・どうでもいいことですね