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介護士の仕事の大前提
介護の原理原則は『利用者本位』です。
利用者本位とは
サービスを利用する人(高齢者)
の視点や立場で物事を考えるというもので、
利用者主体とも言われます。
真逆の考え方が『介護者本位』
介護士の都合で考えるというものです。
「忙しい」「しんどい」などの、
介護士主体の考え方は、
業務効率偏重→尊厳軽視
そして虐待へと繋がります。
なので、良いケアとは
利用者本位のケアなのですが、
「ご利用者の言う通りに働く。」
という意味ではありません。
利用者本位と言うと、
線引きが難しいのですが、
利用者本人が乗り気でなくても、
しなければならないこともあります。
分かりやすい例で言うと
新型コロナの感染拡大防止の対応。
感染者隔離や養生のため、
医師や看護師の力を借りつつ、
ご利用者を説得し、
居室から出ずに過ごすことを、
渋々ながら納得して頂いたりもします。
リハビリや医療的なケアもそうです。
それぞれ、「在宅復帰という目標」
「生命の安全を守る」という、
『こ利用者のためになること』のために、
その場ではご利用者の意に沿わないことを
する必要があったりもします。
ただ、出来るだけ気持ちが
乗って頂けるように、声のかけ方や
タイミングを工夫することもまた、
介護士としての責務です。
線引きが難しい時は、
利用者本人はもちろん、
他の職種や家族と話し合いを重ねます。
利用者本位の難しさは、
もう一つあります。
それが介護施設における、
人員や時間の不足です。
一人のご利用者に時間をかけすぎると、
他のご利用者のケアができなくなります。
個人の利用者本位を意識しすぎると、
他大多数のご利用者の負担になり、
全体の利用者本位が疎かになります。
あまりに時間を割き過ぎると、
人員配置基準である、
3:1(ご利用者:介護士)を満たしていても、
到底時間がありません。
時間も労力も無限ではないので、
当然です。
職員の中には、
サービス残業や休憩時間を削ってまで、
ケアに時間を使う職員もいます。
しかし、それは間違った行為です。
劣悪な労働環境を作る要因となり、
その施設の介護士の担い手が減り、
結局はご利用者にしわ寄せがきます。
過酷な職場はストレスの温床になり、
虐待のリスクも高まるでしょう。
何に時間をかけるべきか?
それを常に考えつつ、
職員の労働環境も守りつつ、
施設や会社全体で相談して、
働くことこそが利用者本位です。
『利用者様のために』という
大義名分の下、
過酷な労働を強いられている。
そんな介護施設もあります。
ただ、労働時間、業務の負担、給与などは、
介護士である前に、
人間として守られるべき権利です。
それを『介護者本位』。
介護士主体のケアだとは思いません。
本当の利用者本位とは、
人間としての権利を守った上で、
存在するべきだと私は思います。
人間として認められた上で、
介護士として利用者本位で働ける。
これこそが理想の介護です。
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