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介護の業界でよく使われる言葉で
『尊厳の保持』というものがあります。
尊厳の保持とは何なのか?
今回は、老健の介護士として、
7年以上働いている経験、研修、
同僚や上司との話し合いなどから、
分かったことを書いていきます。
尊厳の保持としてよく言われることは、
『人間として、そして個人として、
尊重されている状態』というものです。
介護においては、ベッドに寝たきりで
全てにおいて介助が必要な方や、
認知症が進んでいる方に対しても、
尊重したケアをする。ということです。
尊厳の保持と対極の考えが、
虐待と言えます。
尊厳を保持するための行為を
具体的に並べると、
意思確認、プライバシーの保護、
接遇、個別ケア、などがあります。
利用者様が何をしたいか?したくないか?
この意思確認をすることは、
人間として当然の権利である、
「選択する自由」を守るための行動です。
例え、認知症があり、
意思確認が難しい利用者様でも、
その方の反応や生活歴、ご家族との相談、
多職種間での話し合いにより、
意思を推し測りつつ、ケアをしていきます。
人間に最後まで残る感情は
『快/不快』の感情と言われており、
実際に、重度の認知症の方でも、
イヤな時は表情で分かることが多いです。
プライバシーの保護と接遇は、
相手を対等な人間だと認めている行為で、
逆に言うと、これが出来ていないと、
「あなたを人間だと思っていませんよ。」
そんなメッセージになりかねません。
介助に入る前の声掛け、
部屋やトイレに入る際のノック、
敬意を感じられる声掛けや言葉遣い、
これらの言動が重要になります。
介護施設あるあるですが、
介助することが当たり前になりすぎて、
声を掛けるのを忘れることがあります。
また、利用者様が近くに居るのに、
その人のことについて話し合う職員も居ます。
これは、利用者様の捉え方次第では、
悪口に聞こえるでしょう。
虐待とも言える、これらの行為は、
介護士の感覚の麻痺から来るのですが、
当事者に『人権を無視している』
という気持ちはなく、
無意識にやってしまっている事が大半です。
施設介護全般に言えることですが、
利用者様の尊厳を守るためには、
施設内での定期的な研修が必要となります。
意思確認やプライバシー保護、接遇は、
『人間として基本的な尊厳の保持』です。
そして、この上に
『個人としての尊厳の保持』があります。
一人ひとりの利用者様が、
今までどんな生活を送ってきたのか?
性格は?趣味嗜好は?家族構成は?
個人を構成する様々な要素、
その要素に合わせたケアの提供こそが、
個別ケアであり、良いケアとされています。
個人の尊重とも言い換えられます。
線引きが難しいですが、尊厳の保持とは、
『利用者様に全て自由にしてもらう』
ことではありません。
たまに『尊厳の保持』のお題目を掲げ、
結果的には『介護士の責任放棄』
をしていることがありますが、
これは尊厳をはき違えているからです。
介護施設という特性上、
利用者様の生命と生活を守るため、
ある程度の介入は必要です。




