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とある利用者様がおられます。
入浴拒否が強く、風呂場に行くのもイヤがる利用者様です。
コーヒーを服にこぼしても、失禁しても服を着替えません。
身体を拭くだけでも拒否されます。
認知症の影響で、自分が不衛生な状態だという理解ができません。
時間を変え、人を代え、誘い方を変えても入浴していただけません。
そして試行錯誤を繰り返しても入浴していただけないまま3ヶ月が経ちました。
このケースの正解は何でしょうか?
①利用者様の意志を尊重して入浴をしないこと
②不衛生の影響で病気にならないように多少強引にでも入浴していただくこと
③手や顔など洗っていただける部分だけでも洗っていただくこと
正解は…全部です。
もしくは全部間違いです。
教科書では
●入浴を意識しないように話しながら、塗り薬や爪切りなどを理由に徐々に服を脱いでいただいて入浴を促す。
●一緒に歩いているうちに偶然に浴室に来て、偶然に湯船にお湯が張ってあった風を装い入浴を促す。
という方法が推奨されたりしますが、実際にはそんなうまく行きません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
利用者様の気持ちやご家族の意志、雑談の中でのヒント、拒否される原因、利用者様の今までの生活スタイルや健康状態。
これらを参考にしながら、ケアマネや医師、看護師と相談して今後の方向性を決めていくしかないのが実情です。
どの方法を選択しても100%の正解ではないジレンマの中で、その利用者様に最も良いケアの方法を模索します。
介護は本当に難しい。
心からそう思います。
ちなみにこの利用者様の場合は、足浴(足湯みたいなもの)から徐々に入浴することに慣れて頂く方法を試みています。
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