放送作家集団『ストレンジャー』ブログ by ウノプロダクション -32ページ目

#795『色弱検査』


これは私が19歳の春休みに体験した話である。

 

私の目の前に立ったスーツの男が、おもむろに手にしていた本を開き尋ねてきた。

「ここにはどんな数字がかれていますか?」

ちょっと待て、数字なんてどこにも書かれていない。

ここは、ノリで適当な数字を答えるべきか?

と、怪訝な顔をしていると、今度は懐から数枚のカードを取り出し、私の前に並べ出した。

そして今度はこう尋ねてきた。

「赤いカードはどれですか?」

バカにするな!と言いかけたがその言葉を飲み込み、おとなしく赤いカードを指さした。

緑、黄と何度か繰り返すと彼は満足そうに私の前から去っていった。

彼には私が色の判別もつかない子どもに見えたのだろうか?


 

そんな自動車学校で色弱検査を受けた時のお話でした。

 

放送作家 戸武来酢



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#794『日本一のデータベース』

今は調べ物が本当にカンタンです。

検索窓にカタカタとワードを打ち込めば、

お目当ての情報をすぐさま手に入れる事が出来ます。

しかし、ネットでは手に入れられない情報も存在するわけで。


先日、国会図書館に行って来ました。

まず約15分の利用者登録を終え、専用の利用カードをもらいます。

もうすでにレベルが違うのですが、このカードが無いと、

本を借りるどころか、読む事も、入館する事も出来ません。


僕が探していた資料は、マイクロフィルムにしか保存されていないという、ふるーいものでした。

まさか図書館で顕微鏡的なものを覗き込むとは思いませんでした。


きっとどんな調べ物も国会図書館なら解決するはず。

機会があればぜひ。


放送作家 写六家

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#793『笑いとは反抗精神』

1889年にイギリスで生まれた喜劇王・チャーリー・チャップリン。

俳優、脚本家、そして映画監督として
「モダン・タイムス」「ライムライト」など、

数々の名作を誕生させたのである。


チャップリンは、生まれてすぐに両親が離婚したため、
母・ハンナに育てられた。

貧しくても一緒に住めるうちはよかったが、貧民救済施設に送られ、

母・ハンナと離れ離れになってしまう。


母・ハンナとの面会の時、チャップリンは病気を患っていた。

丸坊主で茶色いヨードチンキまみれになっていたが、

母・ハンナはそんなチャップリンの姿を見て大笑いした。

「どんなに汚くてもいい、お前はほんとに可愛い!」
と言い、抱き寄せてキスをした。


どんな自分であっても受け入れてくれる母・ハンナの存在。

それを足場にチャップリンは、
「笑い」を武器として、社会に打って出たのである。


薄汚い屋根裏部屋で過ごした極貧の幼少期を経て、
芸1つで大富豪にのし上がった。

「笑い」について
チャップリンが語ったプレミアムワードががこれである。


「笑いとはすなわち反抗精神である」。


放送作家 石川心水

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