茅野駅に到着

行き先の甲府駅まであと二駅


塩尻で乗り換えたこの列車は「スパーあずさ」

出張に列車を使うのは私の趣味でもある

この列車に乗るのはほんとに久ぶりだった



「となり空いてますか?」

背中にリュック、茶色のトレッキングシューズが少しだけ汚れている

60歳位に見える男性が声を掛けてきた


「空いてますよ、どちらまでですか?」


「新宿までです」


窓側に座っていた私は通路側に移った



荷物を棚に上げた後、その人は笑顔で話しかけてきた

朝6時に自宅を出ての山登りで、行きの列車は満員で、立っている人も多くいたそうだ

茅野駅から目的の山までは「バス」の予定だったが、あまりに多くの登山客で待ち時間が

1時間以上だったので、麓までは乗り合いでタクシーだったとの事

4人で割り勘だったが3000円ほど予定外の出費をした

山は今が一番良い季節で来週も来たいと仰っていた


30年以上の東京暮らしでも

東北なまりが少し残っている

淳朴な笑顔が印象的だった


スマホと睨めっこの新幹線の車内とは違う

のんびりした時間


その人は趣味と健康を兼ねての山登り

私は趣味と健康と仕事を兼ねての温泉



宴会の後、ゆっくりと湯村の温泉で癒された

土日で一泊の取引先の総会だった