震災と政治と何もできないもどかしさと原子力 | りゅうせんけいの「重箱の隅」

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知らないことは罪である!

 東日本大震災から、今日で1年と3ヶ月。


 実際に行ってこの目で見てきた訳ではないので軽率なことは言えませんが、
報道されている限りでは、未だ復興への道のりは遠いという印象を受けております。


 「経済の復興」
 「まちの復興」
 etc・・・

 これらもとても大切なことですが、僕にとって一番気がかりなのが、

「被災した方々の生活の復興」

なのです。


 遅々として進まない、国の復興政策。

 それをわかっているのかいないのか、国会の話題になると、テレビも新聞も消費税の増税ばかり

 国の財政が厳しいという話は聞き飽きるほど聞こえてくるのですが、

「何もこんなタイミングで・・・」

と感じてしまうのは、僕だけなのでしょうか。


 以前、僕はとある与党の方に

「(増税された)消費税は、被災した方々にも課税されるのですよ。」

 と、メールで意見したことがあるのですが、

どうやらメールでは意見は届かないのか、手書きの手紙で意見したほうが良かったのか、
はたまた、僕の政治感覚に、大局的観点というものが欠落しているのか・・・


 そんな、なんとも歯痒い想いを抱きながら、それでも「何かできないか」と問い続けているのですが、

いかんせん病み上がりの僕では現地に飛んで行っても、「足手まとい」になるだけであることは明らかであり、下手に行くべきではない。

活動内容(特殊技能が必要など)と場合とにもよるでしょうが、現地に行って、多少なりとも「ボランティア活動」らしきことをしたとしても、食料、水、衛生(洗濯、入浴、用便等)等で現地の被災者の方々に完全にお世話になっては、却って申し訳が無い・・・と思ってしまうのです。

「しからば、せめて『雀の涙』ほどであっても『義援金』みたいなかたちで援助できないか」
と考えましたが、先月に漸く復職したばかりの僕には、蓄えらしきものは皆無

 それどころか、当面の間は、家計の収支バランスは火の車で、完全な「自転車操業」状態(泣)。

 
 はてさて、一体この僕に何ができるのであろうか。

 たとえ今すぐにできなくとも、「いつかきっとお役に立つ」といったようなことでもよいから、何かないものであろうか。

「いわゆる『力仕事』の類は、やってやれないことはないが、腰椎骨折の既往歴があるので、あまり無茶はできない」

「いわゆる『メンタルケア』とでもいおうか、些かなりとも心の支えになれれば、それも良いのかもしれないが、専門家でもないし、だいたい人間的にもそんな器ではない


 あれを思い、これを考えた末、

「いわゆる『ボランティア』『メンタルケア』といった類の活動は、余程の意志と活力がない限り不可能であり、その方面には、既に僕などよりも遥かに強い意志と活力をお持ちの皆様が活動されているので、下手に僕などがその中に飛び込めば、『足手まとい』にしかならないであろう」

という、至極当然といえば当然の結論となり、然らば、

「(一応^^;)技術者の端くれであるのだから、何かその方面で復興のお手伝いはできないのであろうか」

「できることならば、他にそれをやる人があまりいないようなことならば、こんな僕でも少しはお役に立てようというものではないか」

・・・と、何とも「大風呂敷」な発想の下に、あれこれ探した末、辿り着いた項目は

「原子力」


 あの震災で、重大な原子力災害が発生した折、この分野はとかく多くの人々からは忌み嫌われる、少なくとも負のイメージを持たれる存在となってしまいました。

 報道されている限りでもあれほどの被害を出しているのですから、当然の心理といえばそうでしょう。

 しかし、福島第一原子力発電所の事故といい、最近の関西電力大飯原子力発電所の再稼動問題といい、これだけ大騒ぎしているからには、皆さん少しだけでも原子力について勉強すべき時が来たのではないか、そう感じているこの頃です。


 そんな中、いやしくも技術者として、そして大学時代、「スリーマイルアイランド(TMI)」「チェルノブイリ」「もんじゅ」「JCO」などの原子力事故の文献を読み漁っていた者として、
そして何より、これまで

「原子力発電の必要性は否定できない」

と考えてきた(そして今もその考えは変わっていません)僕にとって、

「原子力についての正しい知識を身につけ、今後重大な原子力事故を起こさないためには、何をどうしたらよいか」
(たとえ今後一切原子力発電所を稼動しないとしても、原子力発電所と放射性物質は、(当たり前であるが)そこに存在し続けるのであり、今後においてもこの方面の研究は不可欠)

「放射性物質で汚染されてしまった土壌は除染できないか? もし可能ならばその方法は? 除染するとしたら、どこまで(どのくらいの放射線レベルになるまで)除染したらよいか?」

・・・といったことを考え、研究し、もし可能たらば行動に移すことが、些かなりとも自己の発言に責任を持つことであると考えております。


「まずは放射線の知識と原子炉工学の基礎から」ということで、今読んでいるのは

鶴田著「放射線入門」
近畿大学の先生の著された、放射線とその被曝防止、法規制などの入門書です。

長谷川・大田・三石共著「原子炉工学大要」
九州大学の先生方の著された、核反応、原子炉物理、原子炉の構造、核燃料再処理と放射性廃棄物処理についての「概論」といった趣です。
 版が少々古い(初版1977年)ので、最新技術の習得というよりも、原子炉の基礎をある程度把握するのにはよさそうです。

の2冊です。


このご時勢、皆様におかれましても、

「ベクレル」とは?
「シーベルト」とは?


といった、今やテレビや新聞などでお馴染のこの数値の意味も、おおよそでもお調べになってみては如何でしょうか。