10月29日名古屋伏見ミリオン座舞台挨拶を | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

白洲迅くんと行った。

客席は白洲ファンで満員だった。

 

わたしは名古屋に知り合いはいない。

なので、以前、ボイメンの劇場で『王様の優しい猫』の舞台挨拶のときに

寄らせてもらった整体の先生に連絡して来てもらった。

丁寧に感想まで頂いた。

 

整体して貰いながら、いろんな話をした。

難病を患い、苦労をたくさんされていたそうだが、

今は立派にオーナー兼店長として開業されている。

 

けっこう著名な方もこられるそうで、

興味のある方は是非、行ってみてほしい。

 

 

他にも専門学校の生徒が二人。

「この業界目指して、監督やプロデューサーの話が聞けたり、

知り合いになるチャンスなのに二人か」なァなんて思いながら、

手配してくれた学校の方に感謝する。

 

 

その後、司会を務めてくれたプロデューサーと乾杯。

味のある大衆酒場に入った。

そこでしこたま飲んで、

また、新幹線でも飲む。

 

 

30日は『向田理髪店』応援キャンペーンの一環としての、

バーベキュー大会。晴天だ。

 

昼から飲む。

 

実はこの集まりが大事なのだ。

集まるのは様々で“STRAYDOG”を

応援してくれているファンクラブ(野良犬倶楽部)の方々、

大手出版社の元編集長、

漫画家、不動産屋、映画監督、助監督、プロデューサー、

マネージャー、そして俳優。

 

みんなそれぞれドラマを持っている。

そこで何が拾えるかわからないが、

ワークショップで芝居ごっこをしているより、

よっぽど俳優修業になるだろう。

自分と並列な奴らとつるんでいても発展はない。

 

こないだはみんなに声かけて落語を観に行った。

わたしは欠席だったが(笑)。

 

話を戻そう。

 

『向田理髪店』は多くの人に愛される映画になった。

 

既にご覧になった方もいらっしゃるから、

ネタバレになるが、もう一回観る方は注意して観てほしい点がある。

 

まず、第一前提として、大牟田でほとんどが撮影されているが、

映画の町は大牟田ではない。あくまでも架空の町『築沢』だ。

 

この映画の中で言っていることは大牟田のことではない。

舞台挨拶でロケ地に対して感謝の言葉は述べるが、

映画はあくまでもフィクションだ。

 

演じている役者と同じである。

揚げ足をとるように

「大牟田の寂れたところばかり撮っている」とか言われても。

原作や脚本がそういう話なのだ。

 

それだけリアルだと言うことか(笑)。

大牟田という地名が映りこんだりしているが、

美術も相当気を遣っていた。

 

『銀水駅』をよく見てほしい。

『銀氷駅』になっていてあくまでも架空の町なのだ。

 

出演して頂いた大牟田市長の関さんも、

役者として出て貰っているので、

あくまで『築沢町』の町長なのだ。

そうセリフで役場の藤原に説明させている。

 

わたしの考えはそーゆーことだ。

原作は破綻した町、『苫沢町(とまざわちょう)』になっている。

こんなもん、どー読んでも夕張じゃないか。

 

夕張の人は、この小説を読んで気分を害するのだろうか?

「話題になるだけマシやない」と奥さん役の富田さんが言う。

 

そうなのだ。

語られないより語られる方がいい。

わたしは監督二作目の映画『問題のない私たち』を黙殺された。

ていうか誰も観ていないのだ。

沢尻エリカのデビュー作というのに(笑)。

 

批判も批評も全て受け止めるが、

間違った批評にはわたしも批評させてもらう(笑)。

 

海外で賞を撮りまくった最近の映画も、

その土地を悪く描いているので、ロケさせなかったと聞く。

 

なんてケツの穴の小さい話だろうかと思ってしまう。

きっと、賞を獲りまくったので、反対した人も掌返していることだろう(笑)。

 

わたしの知り合いも最初は「長い、長すぎる!」と言っていたが、

賞を獲ったとたん、「元々、○○○○の小説好きだから」とか宣っていた。

 

人間なんてこんなもんだ。

ゾンビよりも幽霊よりも怖いのは生きている人間だ。

 

わたしは最近、そういう怖い人間と別れ、

そしてまた怖い人間に出会ってしまった(笑)。