八幡山のワーサルシアターが8月31日で閉館するという。
寝耳に水とはこのことだ。
ワーサルがあったから“STRAYDOG”は事務所を八幡山にした。
ワーサルがあったから打ち上げははなの舞と山喜多にした（笑）。あとダンダダン酒場と（笑）。
ここで俳優が鍛えられ、育ったと思う。
記憶は曖昧だが、この場を借りて、“STRAYDOG”ワーサルシアター公演の軌跡を辿りたいと思う。
まず……
バンク・バン・レッスン。
中原和宏が主役でチラシだ。
笑ってる。
何が可笑しいのか笑ってる。
満面の笑みだ。
演出は住吉真理子だ。
結婚してどこかで幸福になっているだろう（笑）。
併作は同じく高橋いさをさんの『へなちょこヴィーナス』。
オスカーの田中愛梨が主演で、このあと紀伊國屋ホールでやった
『純平、考え直せ』に出演したと思う。
ここらあたりから、
チラシのデザインは制作が担当し始めた。
予算の関係で（笑）。
そして『月と箱舟』。
またまた田中愛梨が主演だ。
可愛かったなァ（笑）。
森川圭監督演出の『メイクルーム』シリーズ。
主演の子はどうしてるんだろ？
私の映画にも出たが全然知らない。
女優やってるのかな？
確か沖縄の子だったと思う。
またまた『へなちょこヴィーナス』。
人生でチラシになれることなんか何回あるだろう？
なってもみんな“STRAYDOG”に感謝しないンだよな。
どいつもこいつも（笑）。
そんな奴は間違いなく、みな地獄に落ちている（笑）。
“STRAYDOG”だけだぞ、チラシにしてくれるの（笑）。
この子も聞かないなぁ。
『フローズン・ビーチ』住吉真理子演出だった。
この四人は今でも仲良しなのだろうか？
住吉真理子とアイリが仲のいいのは知っている。
三輪晴香もこの公演を最後に“STRAYDOG”を退所した。
今、何をやっているのか……私が滋賀から連れてきて、
女優をやらしたので、幸せになっててほしいと思うが……
というのは嘘で、先週も飲んだ（笑）。
お母さんは今でも色々、送ってきてくれる。
『月と箱舟』
ちょうど“STRAYDOG”のみんなでゆうばりファンタスティック国際映画祭に行ってたんじゃ
ないだろうか。
円谷優希はまだ二回目か三回目の舞台だったような……
5年前……どこ見てセリフ言えばいいのかわからないど素人だったのに……
今は立派な女優になっている……と思うのは私だけだろうか（笑）。
うちの芝居ではないが私のドラマの師匠の
プロデューサー山本和夫さんの演出作品
『音楽室の神様』
若かりしりんか×２がいるね（笑）。
『軋み』
芝居自体が軋む……そんな舞台だったなァ。
なんか色々あって疲れた記憶がある。
木下愛華の『へなちょこヴィーナス』。
愛華は今でも私の作品に出演している。
出演させたくなる女優なのだ。
初舞台も“STRAYDOG”だった。
ちゃんと芝居も、観にくるし、礼儀正しい。
映画『セナのまわり道』の愛華、いいっすよ（笑）。
どっかでブレイクしてほしい。
30歳くらいでもいいよ（笑）。
あと10年……（笑）。
“STRAYDOG”森田亜紀の作・演出作品
『お父さんとわたし』
映画にしたいね。
酒井健太郎主演で。
柴田明良が大好きで演出している
高橋いさをさんの『レディ・ゴー』。
ボクシングの話で、主演の女の子は昨年、
“STRAYDOG”の作品を観に来てくれていて、
挨拶してくれた。
すっかり女の子になっていた。
この芝居の時は少年のようだった（笑）。
また、折があればやろうね。
藤井凛華の『淑女のお作法』。
森田亜紀演出。凛華も私の作品には何度か出演してくれている。
みんなワーサルシアターに出演していた時は若かったなぁ……。
ちょっと疲れてきたのでまたにするか。
とにかくたくさん芝居が出来たのは八幡山にいい小劇場があったからだ。
このあと、いろいろしでかして怒られもしたが、感謝しかない。
映画『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』も撮影したし。
こんだけお芝居が出来たことは財産だ。
俳優も演出家も育ててくれた。
ご時世でお別れパーティが出来ないのは残念だけど、
ワーサルシアターで出来たことは、忘れない。
劇場には色んな魂が詰まっていると思う……
To be continued……