萩原健一さんことショーケンが亡くなった。
仕事はしたことはないが、中学生の時からファンだった。
『傷だらけの天使』にはまって、
彼の出演している映画やドラマは全部観た。
『前略おふくろさま』『君は海を見たか』は倉本聰先生の脚本で、
買って読んで、分析した。
レコードも、全部買った。
映画は『約束』『青春の蹉跌』『アフリカの光』『雨のアムステルダム』
『誘拐報道』など、彼の主演作品は全部観た。
ドラマの『くるくるくるり』(車夫の役)や『祭りばやしが聞こえる』とか
主題歌の柳ジョージも好きになったなぁ。
私がこの世界で活動しているのも、
ショーケンがいたからといって過言ではない。
大麻で逮捕された後、よみうりランドでやったライブも観に行った。
唐十郎のパルコ劇場でやった蜷川幸雄演出『下谷万年町』を観に行った時、
エレベーターで一緒になった。
その時、一緒にいた女の子に頼んで、追い掛けてもらい、サインを貰った。
バギーパンツ、マフラー、喋り方、演技、全てがかっこ良かった。
『純平、考え直せ』の野村周平に同じ匂いを感じた。
今はあんな無茶なことをやる俳優はいないだろうが、
周平は違う意味で、アグレッシブだった。
撮休にスノボしにいったり、
徹夜のオールアップの日に大型バイクの免許を取に行ったり。
プロデューサーとショーケンと映画やりたいねと話していたところだったのに……。
残念だ。
こないだ、都内のスーパー銭湯で状況劇場の先輩の不破万作さんと会った。
「映画やってるんだったら、早くしないとみんな死んじゃうぞ、俺も(小林)薫も」
と言って笑われた。
確かに……根津甚八さんはもういないのだ。
根津さんとは幸い、連続ドラマと単発ドラマをご一緒させて貰ったのだが……。
急ごう。
私も時間がない。
明日、59歳になる。
嘘ではない。
ショーケンの『惚れた』を聴いていたのは中学生の頃だった。
それが昨日のことの様に思い出される。
時が経つのは早いもんだ。
来月、上演される『Starting Over』は赤羽の最初で最後の演出になる。
そして“STRAYDOG”のお芝居もこれが最後だ。
応援してくれたファンの皆様、そしてここまで頑張ってくれた
”STRAYDOG”のメンバー、本当にありがとう。
そして、おつかれさま!
もう、お別れを言わなければならない。
26年間、よく頑張ったと思う。
これが最後のボクササイズだった。
そして、これが最後の串カツ田中だ。
てか、しょっちゅう飲んでないか佐藤仁。
最後のワンツー。
これが、最期のナン。
里世が山田奈保にクイズを出した。
「パンはパンでもナンに似ているパンはナンだ」
「答え、言うとるやろ!」
どちらにしても最後は最後だ。
平成は(笑)。
さて、新しい元号はナンだろう?
誰かが言っていた。
「誰かを愛したという経験が、
損になることはない。
失うものもあるだろうが、
必ず自分を育てる」
その気持ちを胸に、
新しい元号に臨んでいこう。
『Starting Over』観に来てね。