主演二人の。
そして本読み。
この世代ではトップクラスの俳優だ。
「あんまり喋りませんね」
と主演女優に言われる。
緊張しているわけじゃない。
キャストも決まり、
ロケハンをほぼ終え、
どこか映画が完成した気持ちになっている。
企画の立案、そして企画が通り、
出資が見込め、キャストが決まる。
そしてクランクイン。
トラブルはつきものだとしても、
映画が完成して嬉しい気持ちよりも、
親の手を離れる子供のようで、
寂しさの方が大きいのだ。
インしてしまえば、そんなことは言ってられない。
苦労も楽しんで、突っ走るしかない。
にしても、主演女優のスタッフへの気の遣い方はハンパじゃない。
挨拶も、自分より売れてようが売れてなかろうが、関係ない。
人より先に行う。
そして、若い。
今回、私は彼女の為に、この映画の為に、全力を尽くす。
西原理恵子さんに言われたことがある。
「森岡監督は女優さんに恵まれてますねぇ」
その通りです(笑)。
ハズレなし、だ。