クランクイン! | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

また映画の季節がやってきた。

今度の映画は80年代にヒットした映画の

リメイクだ。



リメイクといっても、ちゃんとした原作があるわけではないので、

勝手にストーリーを脚本家と一緒に作らせてもらった。



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撮影は茨城で、景色も空気もいい。

seedlingのメンバーに現場につかせているのだが、



「ボクは、本当は映画の現場の方が好きなんですよね」



それはわかる気がする。

舞台の稽古だとずっと、稽古場と劇場で室内だが、

映画は外で芝居をする。



その開放感はゴルフに近いのではないだろうか。

といってもゴルフなんかしたことないんだけどね(笑)。




森岡利行「監督日誌」




今回はミニマムな予算で

スタッフも前回に比べればすごくミニマムなのだが、

私の演出は変わらない。



だいたい、予算がないからできない、なんてほざいている奴は

予算があっても、ろくなもの作れやしない。



安かろうが高かろうが、

そこにかけるクリエイテビティみたいのもんは

かわりゃしない。



金儲けが好きな奴と

創造することが好きな奴は根本的に違うと思うのだ。



金儲けが好きなら、

演劇なんかやめた方がいい。



儲かりゃ、しないンだから。



安定がほしけりゃ、

映画なんかやめた方がいい。



やれるかどうか、クランクインするまでわからないンだから。



ちゃんとコンビニで働いて、

「いらっしゃいませ」を

「えあろすみす」と聞こえるように言ってくれ(笑)。



森岡利行「監督日誌」


今日、私は生まれてはじめて、映画で

ヌードシーンを撮った。しかも女の(笑)。



撮影の合間に助監xと雑談していたのだが、

そいつは風俗に行って性病を移されたことがあったそうだ。



病名は難しくてよくききとれなかったが、

とにかく痛くて、小便がだだもれになるそうだ。



私は経験がないので、興味深く訊いてしまった。

若いのになんていう奴だ。



そいつは自分の母親からお金を貰い、

性病専門の病院へ通い、尿道を消毒してもらって

治したが、めちゃくちゃ痛かったそうだ。




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現場が楽しそうな日本映画学校出身の助監督たち。



そんな話しをしていたら、

さっきまでクルマで仮眠していたプロデューサーのA・Sが

起きてきて、現場にいて楽しそうにメイキングを回していた。




こいつはフツウのシーンは寝ているくせに、

女のヌードシーンになるとやってきて、

食い入るようにビデオを回している。




「おまえ、なんでヌードシーンだけ起きてくるんだよ!」

と私が怒鳴ると、

「力を温存してたんですよ、グフフフフ……」

と下卑た笑いを浮かべている。




やっと最近、折り返し電話をかけてくるようになったと思ったら

この様だ。

他のスタッフからも、

「Sさんに連絡しても、折り返してくれないンですよ」

なんて嘆いている。




電話を折り返さない奴は、

ぜぇええええええええええたぁああああああい、

出世しない。




間違いない。





私が保障する。

ていうか、私の怨念で出世させない。





ザマアミロ(笑)。




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