時代劇の最終チェックを終え、やっと仕上がった。
10月に撮影だったから、仕上げまでに9ヶ月かかったわけだ。
映画を観るたびに、楽しい撮影だったことが思い出される。
ポール・ニューマンが『明日に向かって撃て』のメイキングで
話していたが、「映画は喜び」だ。
『明日に~』でもキャスト・スタッフ全員が口を揃えて言っていた。
「この撮影は本当に楽しかった」と。
終了後、Uプロデューサーと昼食。
「またみんなで×××に行こう」と声をかけた。
その後、Tプロデューサーと打ち合わせ。
7月から怒濤の稽古だ。
その前に、映画を観まくる。
カネがなくても、観まくる。
カネがないから、
ヒマがないから、
芝居が観られない、映画が観られないなんてのは
理由にならない。
それは勉強したくないだけだ。
それは美術家が絵の具の色を集めないのと同じだ。
すぐには使わないかもしれないが、
色んな色を集めて、いつか使う時の為に貯めておくのだ。
今月は芝居、何本観た?
映画は何本観た?
本は何冊読んだ?
誰かと会って話したか?
誰かと飲みに行ったか?
芝居の稽古以外のこと、ナニをした?
自分に問いかける。
うわ……全然観てねぇし、
読んでねぞ……や、やばい!
『軽蔑』
『127時間』
『BIUTIFUL ビューティフル』