自転車が盗まれた件について。 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

実は去年、自転車が盗まれた。

家の前に置いていてカギもかけていたのだが、

番号式のカギだったので、

ただロックしておいたら、

カンタンに盗まれた。



一ヶ月待って出てくる気配がなかったので、

新しい自転車を買ったら、

BOOK OFFの前に放置されていて、

撤去され、引き取りにこいという連絡があった。



盗難届を出していなかったので

撤去費用として3000円取られた。

盗難届を出していればタダだったそうだ。



もったいなかったので、

“STRAYDOG”の若い女性スタッフに贈与した。



そしたら、な、なんと、

あの俺さまの格好良い自転車が

見事にオバチャリに変身してるではないか!



サドルは一番下までさがり、

荷台がついている。



ナニを乗せるつもりだ?

二人乗りは違反だぞ。



まあいいや。

大事に乗ってやってくれ。



みんなも盗まれたら必ず盗難届は忘れずに。




森岡利行「監督日誌」



で、明日は『軋み』の初日だ。

仕上がりは上々で、

年の初めに良い芝居に巡り会えて運が良い。



出演者の中村哲人と木村慎一。

この二人は劇中でブラジル柔術をやっているうちに

ボーイズラブに発展するという男を演じる。



森岡利行「監督日誌」



稽古合間でも技の確認に余念がない。




森岡利行「監督日誌」


哲人「金山さんもブラジル柔術やってたんですか?」

金山「おう、おれはグレイシーの弟子だよ」

哲人「本当ですか?」

金山「じゃあ俺の道衣姿を見せてやるよ」




と言って着替えたのがこのさしんだ。





森岡利行「監督日誌」


哲人「すごいっすね……憧れます」

金山「(満更でもなく)……日本代表だ」

哲人「ナンの……ですか?」

金山「ブラジル柔術の……」

哲人「さすがサッカーの国、道衣もアディオスなんですね」

金山「アディダスだろ」

哲人「そうともいいますね」



そんなこんなでとにかく明日は初日!




森岡利行「監督日誌」



この稽古嫌いの私が何度観ても飽きない。

それくらい面白い芝居なのだ。




森岡利行「監督日誌」  

平田「なんで楽屋で写メ撮るンですか?」

芳本「いいじゃない、ブログで宣伝してくれるンだから」

平田「私、写真は×って見えるから嫌なんですよね」

芳本「そんなことないよ××て見えるよ」

平田「いいっすよ……物心ついたときから×ってたから」

芳本「……」



それはこのパワフルな出演者のおかげだ。

みっちょんと平田敦子。



この物語の中に白黒はっきりつけられる人物は一人も登場していない。

みんな矛盾だらけで、善人と悪人にきれいにわけられるような世界に

暮らしてはいない。



どの登場人物も短所も長所も持っている。

そんな人達がくりひろげる虚構だけど、

真実の物語。



カタチではない、

キモチのお芝居をおみせします。