久々のボクササイズ | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

新人が集まってボクササイズ。



本公演メンバーが自由参加だったので、

新人中心のトレーニングとなった。


森岡利行「監督日誌」

自由参加にも関わらず、

参加した堀之内は有馬とのスパーリングで

鼻血を出してしまった。




森岡利行「監督日誌」



有馬のパンチは重く、

ミット打ちもいい音がする。

スパーは堀之内もよく頑張った。



三分計のブザーとともにいきなり右を放つ有馬に対し、

堀之内は素早く臨戦態勢をとり反撃。

しかし、有馬は豪快なコンビネーションで堀之内を

翻弄し、ヘッドギアの上からでも鼻血を出させるぐらいの

右ストレートを放つ。



それでも気力だけは負けない堀之内が後退せず、

有馬を攻めた。そう攻撃が最大の防御なのだ。

有馬の強烈なパンチを受けながらも前に出た

堀之内に拍手を送りたい。




……っていったいここは何だ?(笑)

ていうか、私の参加しないときはくれぐれも

スパーはしないように(注意)。




ボクササイズは私がデスクワーク中心なので、

腰痛を防ぐ為に始めたのだが、

段々本格的になり、

今はボクシングジムの様相を呈している(笑)。




若いと一回のトレーニングで2キロくらいは

痩せているだろう。




一年も続けると、男も女もボクサーみたいな身体になってきた。

腹筋は完全に割れている。



そんな中でも真面目に参加する若手と

そうじゃない若手がいる。




今日、テレビドラマの出演選考があったのだが、

seedling(若手)の女子AとBを推薦した。




その旨をマネージャーが電話で本人に伝えると、

「ありがとうございます! うれしいです!」

と喜びを露わにするAと、

「それ、決まるといつですか? バイトあるンすよね」

というBがいた。



推薦したマネはやはりAの方に通ってほしいと思うだろう。

私もそう思う。



Aは今年の4月に入ったばかりだが、

真面目に若手公演に出演し、ボクササイズにも

積極的に参加する。

Bは一年くらいになるのだが、

公演もそんなにたいして出演していないのに

生活が苦しいらしく、バイト中心である。



早い話、芝居なんかやめてまともな生活をすればいいのだ。

生活が苦しくても、食えなくても芝居をするのが役者なのだ。

(その割にはみんな風呂付きのアパートに住み、

携帯電話を持ち、煙草を吸い、しょっちゅう飲みに行く)



“STRAYDOG”でも長老のN原和宏やS松隆志のような芝居バカ、

役者バカは風呂付きなんかに住んでいない。



携帯電話も料金が払えないから、大家さんの電話を借りているそうだ。

煙草も、吸うときは貰い煙草、食事はコンビニでバイトしている若手のところへ

行き、期限切れの弁当を貰って飢えをしのいでいると訊いた。



もちろんクーラーもない。

ここんとこ、サウナや温泉に行く手間が省けるとN原は言う。

部屋自体が温泉やサウナと同じ温度なのだ。



そして、移動は23区内ならどこでも自転車である。



話しがそれたが、今日、ドラマの選考の結果が出た。

やはり通ったのはAの方だった。




そんなことがあると神サマはいるのかなと思ってしまう。

(基本、私は霊感の強い唯物論者だ。どんなんや?)


さらに、seedlingでCという35歳過ぎの若手がいて、

けっこう制作やseed仲間からうざがられ、

芝居もどド下手な役者が

バラエティの中にあるドラマで主役の刑事をやるという。

(しかもその脚本を書くのは劇団ひとりで監督が矢口真理なのだ)



Cを見ていると、どんな奴にでも可能性があることを知らされる。

(Cもうざがられてはいるが、こと芝居に対してはAと同じく真摯である)

本当にそいつを見ていると、そう思う。





Cは『ぼくんち』にも出演するので、観てやってくれ。

そして、これを読んでいる役者志望の人も自信を持ってくれ(笑)。




森岡利行「監督日誌」

稽古終了後の飲み会。左から佐藤仁、中原和宏、

森田亜紀。三人とも芝居バカで、飲兵衛。