撮影4日目 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

朝、現場へ到着。


森岡利行監督日誌


屋外の撮影は気持ちがいい。



森岡利行監督日誌

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ボーイ役の“STRAYDOG”の小林強。

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左から井上尚子さん(テンダープロ)。

元“STRAYDOG”研修生の梅原、

現“STRAYDOG”の夛留見。


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“STRAYDOG”seedlingのみなさんと、

うちの制作Kの大学時代のおともだち(右から二番目)。

Kとキャラが被っている。

類は友を呼ぶのだ。

『路地猫』でユミンの方言指導もしてくれたらしく、

感じの良い女性だった。

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よしもとの出雲阿国さん。

今日で撮影UPだと思い、握手してしまったが、

まだ撮影が残っていた。

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去年の映画『子猫の涙』と舞台『路地猫』に出演してくれた

長澤奈央ちゃん。今回のドラマではヒロイン的な存在だ。

父親は“STRAYDOG”のナカチューこと中原和宏なんだけどね。

どんなテレビドラマだ! 視聴者吃驚すんぞ。


撮影中に時間がなくなったので、

「ここはドンブリ(1シーン1カット)で行くので、長澤のアップなしね」

と私が言うと、長澤はほっぺたをプーッと膨らませ、

「えー、アップなしですかぁ……」

「うん、また今度ね」

「森岡さん、かくしごとしてて、たいへんですよね」

「え……か、かくしごとなんかしてないよ……な、なんで……そんなことを……」

「だって本職は脚本家なんでしょ」

「あ……そっちの書く仕事か……なぁンだ……」

「そうやって言葉が澱むのが怪しいンですよ……じゃあみんなにあのことバラシちゃおうかな」

「あ、あのことって……?}

「あのことって言ったら……あのことですよッ!」

「(何か忘れてしまったがヤバイので)ちょ、ちょっと待てよ……それは言わない約束じゃないか!」

「じゃあ私の寄り(アップ)よろしくねフフフ……」

私は心の中で「そんなにアップがほしけりゃ、鏡でてめぇの顔見てろ」と思ったが。

渋々、この場面ではほとんどセリフのない長澤の寄り(アップ)を撮ってしまった。

どうせ編集で切るからいいか……いや、切ったらまた、脅されるな……どうしよう……(汗)。


なんて考えていたら、長澤は気を良くしたのか、

私が訊いてもいないのに去年の舞台『路地猫』に

出演していた女優たちの話を始めた。

「あの××をやっていた××ちゃん、彼氏と別れて今はいないみたいですよ」

「へぇ……よく別れるねぇ……関係ないけど……」

「×××さんも彼氏に浮気されて浮気仕返したそうだし

……あと、森岡さんのお気に入りの×××ちゃんも……」

「別にお気に入りなんかねぇよ……変なこと言うなよ」

「嬉しいでしょ」

「別に」

「顔が笑ってますよ」

「笑ってねぇよ……連絡先知らないし、メールしても返事来ねぇし……」

「知ってンじゃん」

「しまった……!」

可愛いぞ長澤奈央。


撮影が終了し、

「森岡さんってプロの脚本家ですよね」

「まぁね……」

「私思うンですよ……プロっていうのは、書くことを辞めなかったアマチュアのことじゃないかって……」

「なんだよ、それ?」

「だから、幸福って幸福を問題にしない時のことを言うンですよ」

「わっかんねぇなぁ……って言うかそれ芥川龍之介じゃないの?」

「そうだったかなぁ……じゃあまた、お疲れさまでした!」

と、颯爽と帰っていった。


女優はこうして自分のポテンシャルを向上させていくのだ。



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路地裏でアクションシーンの撮影。

美術さんにお願いして、

ニューヨークみたく煙を焚いて貰ったら、

サンマを焦がしたみたいになってしまった。


撮影部がセッティングの間、

照明の松隈さんと助手の成毛さんと、

××部の××さんの髪型の話題になった。

あれはなんという髪型でどこで散髪しているンだろうと、

想像を巡らせていたら、腹を抱えるほど、笑ってしまった。

撮影が終わるまでに私が勇気を出して訊いてみようと思う。

キレられたら怖いけど……。


朝も、××さんは××の××が閉まるので、××部に、

「××部、急いでッ! ×時までには機材を運び終わって下さぁああああい!」

と怒鳴っていたらしく、×時までには二時間もあったそうで、

×××××のOさんも怒っていたという。

なんと楽しい現場なンだ(笑)。


現場は面白いし、勉強になるぞ。


主役はスポーツ新聞や週刊ビッグコミックスピリッツで

18日に発表されるので、それまでお待ちを。