前回、BC-458A用電源部にAM変調機能(スクリーングリッド変調)を追加する方向で部品レイアウトも概略検討しましたが、今回その細部を検討しました。
1.レイアウトの一部修正
外筐の止めねじ位置、部品相互の干渉とくに配線の容易さを考慮して部品レイア
ウトの一部を修正しました。高圧用平滑コンデンサの1個が離れた所に行ってしまい
ましたが電源集中基板を作ることで対応できそうなので我慢することにします。
敷線の大要を確認するために部品レイアウトを作ってみました。
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場所的に離れた部品の間をできるだけ効率的に接続できるよう考えたつもりですが窮屈な部品配置なのでちょっと無理もあります。
上の敷線図では、トランスと整流基板、100V ACラインなど自明なものは省いてあります。
パネルレイアウトは次のようになりますが、例のとおり既存の穴の活用を優先しているので美的センスは全くありません。
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2.変調部、定電圧部に使うプリント基板の確認
今回の配置見直しで上記2つの基板の立体的配置を避けることができるように
なりましたが、既存のプリントパターンをどこまで利用できるか調べてみました。
3インチオシロスコープに使われていた60年前のプリント基板
この基板の大きい方には2つ、小さい方には1つの真空管ソケット(いずれも7ピン)がついていますがプリントパターンを確認するためソケット以外のすべての部品を取り外しました。
プリントパターンから配線図を起こしてみました。真空管のソケットはボトムビューで、左下の1番ピンから右回りに(時計回りに)1番、2番、...7番ピンとなります。
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今となってはどのような真空管が使われていたか忘れてしまいましたが、回路的には、7ピン5極管の増幅回路のようで、たぶんオシロスコープの垂直増幅とか入力増幅に使われていたのではないかと推定されます。水平(時間軸スイープ)にはT-66Gというサイラトロンが使われていましたので。
変調部は、1/2 12AV7→1/2 12AV7→6BQ5のライン(3段増幅)で考えていたので左側の基板を使うとすればソケットを2つとも9ピンに交換しなければなりません。
6AK5(6AU6)→6AR5などに変更すれば大きな修正(ソケット変更)なしに 使えると思いますが。
右側の基板は定電圧放電管VR-150MTとその周辺の分圧回路とB+平滑抵抗などを載せる予定なのでソケット交換は必要ありません。
今のところAM変調回路の変更については決めていませんが、終段増幅6BQ5は負荷(変調トランス15KΩ)と必要電力から動かさない予定です。前段はゲイン不足の恐れはありますが5極管単段増幅でもよいのではないかと考えています。
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