3月初めにモグラが侵入して以来、掘ったトンネルの埋め戻しなど連日2~3時間の作業を強いられてきましたが、6月13日にマユミの樹の下に出現したモグラ塚以降モグラは姿を現さなくなりました。 その後一週間もたつので、モグラとの戦いは終戦を迎えたと判断して苦闘の跡を記録しておくことにしました。

 またモグラが現れた時のために作業記録が必要なのですが、疲れと時間不足でさぼっていましたので順不同になりますが思い出せる範囲で記録することにしました。

 

「モグラトンネルによる被害状況」

 できるだけ早く発見して埋め戻したつもりですが、気がつかないで被害を受けた樹は4本あります。下草類は枚挙にいとまがないので省略。

 

 a.やまもも

  枯れそうになったので処分しようと掘り上げてみたら、根鉢の周りと下は

  以前侵入したモグラの古いトンネルだらけでした。

 伐採した後には、鉢植えだった金柑を植えました

 

 b.あせび 2本

  玄関へのアプローチ脇のアセビは枯れてしまいました。数年前に掘られたトンネ

  ルで根株の下が空洞になっていたのを気がつかずにいて枯れてしまいました。

 

 掘り上げて処分のため根と枝を落としたアセビ

 代わりに近くのツツジを移植しました

 

 もう一本は、他のアセビが青々とした新芽を吹いても黄色の古葉のままなのに気がついて根回りをチェックしたら穴だらけでした。トンネル埋め戻しを徹底して、今は処分せずに様子を見ています。

 

 c.更紗どうだん

  今春、新芽を吹かない大きな幹があり、掘り上げてこの幹を古根とともに伐って

  植え直しをしました。

 更紗どうだんの主幹を伐って植え直しをしたところ

 

[モグラ対応の工事]

 早期発見をすれば埋め戻し作業も減るので、夜間も含め巡回も欠かしませんでしたが、それでも10m以上掘られることもあるので、トンネルを掘るスピードを遅滞させるため、障害物の設置などの工事もあれこれ実施しました。この場合の作業は半日以上かかることもあり難儀しました。

 以下、工事をした地域を数か所に分けて記録します。侵入口に一番近いところからA、B、C、D と地区名をつけました。この図にはないのですが、他に南側軒下の花壇

などに結構な工事をしたのでこれをE地区とします。

 

 

[地区D]

 侵入口から一番遠い地区で、つい最近まで工事を繰り返していた場所です。

下の写真につけた場所名に従って記述します。

 トンネル経路と大きな土盛り(〇印)のできた場所を示します

 

1.排水用溜枡周辺(a)

 4月6日に隘路三角地帯へのキーとなる排水用溜枡脇の通路を閉塞し、土盛り(モグラ塚)防止のため土のままだった地表をコンクリートでカバーしてました。

 施工前

 

 

 その後この経路は通らなくなり、少し北寄りに(写真の下の方)迂回するようになりました。

 

 溜枡を避けた迂回経路は、上の写真の煉瓦仕切りの小さな三角地帯を通ります。

 ここは、隘路三角地帯の前哨陣地として機能していたので下草を取り去り、底に砂利を入れて突き固めたりして通れなくしましたが、今度は左側の大きな石の左下から入るようになりました。

 今までは三角地帯の中の経路は右側の大谷石沿いでしたが、入り口が変わったためその延長線上の三角地帯中央に経路が変わりました。

 

大谷石沿いのトンネルから中央に経路を変更されたので、下草等を移動(4月30日)

 

前哨陣地には大きな煉瓦で土が上げられないよう重しをしていました(4月28日)

 

2.駐車場へ続く隘路三角地帯(b)

 ここを突破されると修復作業がしにくい駐車場横の路地に入られるので大事な場所です。いままで10回近く侵入されました。

 

 ブロック・煉瓦などでトンネルを作りにくいようにした(4月2日)

工事後はブロックの左にある石の下から抜けてくるようになったので時間稼ぎにしかなりませんでした。

 

南側大谷石沿いの経路に溝を作ってトンネルを誘導(4月13日)

 

ブロック左の石の下に障害物を設置(4月22日)しましたが、そのまた下にトンネルを掘られたので効果なしでした。

 

 前述のように入り口が変わったので、トンネルが三角地帯中央を通るようになりましたが(4月30日)、その後トンネル修復を繰り返すうちにさらに北に経路が変更されました。そこですべての下草を取り払い北側の区画仕切りとなっていた煉瓦数個を

コンクリート敷石に替えこれを埋め戻したトンネルの上に設置しました。(5月15日)

 作業中

 作業終了後

 作業終了後の隘路障害物付近


3.駐車場横の路地(c)

 この場所ではトンネルの埋め戻しと植栽の整理、植え替えをしました。

 

 モグラがいつもここに来たがるのは、ここを経由して道路に出たいのかと一日放置してみたところ、それこそ隅から隅まで隈なく掘り返されました。深い所では50cm近く掘り下げていたのでやはり道路にでたかったのかもしれません。しかし道路側にも今は地中になっていますが大谷石3段積みの石垣があるので1mは潜らないと出られません。(ガス工事の時に確認しました)

 

 ハゼノキ切り株の横根を伐って、ミニガーデニア、エビネ、都忘れ、浦島草、ギボウシなどを植え替えました。この作業間に誤って高さ1mくらいの南京ハゼノキをだめにしてしまいました。(5月3日)

 (5月10日)

 駐車場横の路地側から、隘路三角地帯より来たトンネル(埋め戻したので水が溜まっています)を見た所です。(5月16日)

 

4.青石周辺(d)

 ここは、青い庭石を置いてある場所で大谷石垣に近いため水瓶方向から来る経路のネックになっていました。最初はここを通って大谷石沿いに進んだので、レンガなどで塞いだところ青石の下を潜って北に経路を変更しました。(3月17日)

 

 5月になってから行った隣接C地区の工事により水瓶方向から来る経路を塞いだのですが、今度はC地区を通らずに迂回して犬走りの下から直接青石のポイントに入ってくるようになりました。

 

トンネル出口を小さな石で塞いだが迂回されて効果なしでした(5月22日)

 

そこで筑波石の庭石を横にして犬走りから来るトンネルの出口を塞ぎました。

大きな石なので移動と据え付けに大変苦労しました(5月22日)

 

ところが筑波石と青石の下を潜るトンネルを新たに掘り、そこからUターンして筑波石の横に出てきて従来通りの経路に出るようになりました。

 

 Uターンするので沢山排土が出る青石根元にレンガを埋め込みました。この処置で

犬走りの方から上がってきて左折し海棠方向に進むことは無くなりました。(6月9日)

 

5.水鉢周辺(e)

 この地域のモグラトンネルは、水瓶方向から来て水鉢付近で深く潜り、海棠の根元にあるポイントを通って「駐車場へ続く隘路三角地帯(b)」に入ります。(下図)

 

 

 

 柘植の根元の様子(筑波石を動かす前 5月22日)

 

 水鉢付近にできた土盛り(3月17日)

 

 植えてあったものを取ってトンネルを修復(4月14日)

 

 侵入が繰り返されるのでアセビ以外すべて取り去り修復を行う(5月22日)

 

5月23日には、掘りなおしてトンネル位置を確認、プラダンを埋め込みました

 

 しかしプラダンを入れられなかった水鉢直近を掘られてしまったので、木片を入れて塞ぎました。(6月3日)

 

 海棠の根元の毎回土盛りができるところはセメントの蓋を作っていましたが、どうしてもここを掘るのを防げませんでした(4月30日)

 

備考:6月25日、追加ならびに一部修正

 

                           ー以上-