2チャネル真空管アンプと4チャネルトランジスタアンプを使って構成していたマルチチャネルアンプシステムに間欠障害が発生するようになりました。

 

1.障害の状況と故障場所の発見

 時々ですが、低音域と高音域を担当するスピーカーから音が出なくなる現象が発生しています。

 

 写真右側のレコードジャケットの下にあるのがマルチチャネルアンプシステム

 

 

 最初はスピーカー、アンプとチャンネルデバイダー相互間の結線の接触不良を疑いましたが、原因は4チャンネルトランジスタアンプのスピーカーリレーの不調のようです。

 電源ONの後数秒でリレーの動作音がして音が出始めるのが正常ですが、時々リレーが動作しないことがあったり、最初正常に音が出ていても途中でリレー接点の接触不良が起きることがあるようです。

 

 Webに出ている半導体アンプの修理記事をみてもスピーカーリレーの故障が比較的多いようで、リレーを交換したり、リレーのケースを開けて接点の汚れをクリーニングしたりして修理しているようです。

 

 故障した 4チャンネルトランジスタアンプ RAMSA WA-M50

 

 そこで4チャンネルトランジスタアンプ(RAMSA WA-M50 Panasonic製)のケースをはずしてスピーカーリレーを探そうとしましたが非常にコンパクトにできていてかなり分解しないと、リレーの場所まで到達できません。

 

 ケースをはずした様子、リレーの動作音は写真左のプリント基板の下から聞こえる

 

2.システムの見直し

 時間をかけて頑張れば修理できないことはないのでしょうが、この際トランジスタアンプを現在使用していない真空管アンプ(1626シングルアンプ+S-8706プリアンプ)に入れ替えることにしました。

 

[システム構成 案]

               高音→ 1626シングルアンプ→スコーカ+ツイータ

  → 真空管プリアンプ→ FL-153 低音→ 6BM8プッシュプルアンプ→ウーファー

         (チャンネルデバイダー)

 

 上記案では高音域と低音域の2チャンネルになってしまいますが、利用できる真空管アンプが1セットしかないのでやむを得ません。チャンネルデバイダーFL-153は3チャンネル用ですが、「Med-High」 のクロスオーバー周波数を「FLAT」位置に設定すれば2チャンネルでも使えますので。

 

3.システムラックの見直し

 上記構成にすると、昔のステレオのセンターコンソールを利用した現状のラックでは収容しきれません。現状のラックを載せていた台を別のラックに替えることにしてNetで探したところプリンタカートと称するものが高さ及び上面の広さがちょうどぴったりです。ただしラックではないので裏板がついており後面でのケーブル配線ができません。裏板の一部を切り抜くことにして入手しました。

 

 ラックを載せていたもとの折り畳みテーブル、リビングに移動させました

 

 さっそく裏板に配線用の穴を開けました。ホールソーとジグソーが活躍

 

 メインアンプ×2、プリアンプ、チャンネルデバイダーを置いてみました

 

 本当は、以前のように上に置いたコンソールの中段にチャンネルデバイダーと1626アンプを置いて、下のプリンタカートにプリアンプを置きたかったのですが、1626アンプのフロントパネルが高くてもうちょっとのところで入りませんでした。やっぱり見直した方がいいかなと思っています。