真空管 UY-46 のフィラメント点火には、出力 0-10-12-14-16V(1A) のトランスの2次側巻線を巻き直して使用していました。

 ほどいた時の巻き数から計算して、30Tと31T の2つの巻線(容量1Aのエナメル線をダブルにして容量を2Aにして)を作ったのですが、実際にUY-46を点火してみると2.45Vと2.64Vになりました。フィラメントの規格は2.5Vなのですが誤差の範囲としてそのまま使っていました。

 

 当時 2.5V(2A)×2が出力できるトランスが入手できなかったため巻き直しをしたのですが、最近 出力2.5V(3A)×2のトランスを入手したので交換することにしました。

 

 交換前のフィラメントトランス

 

 交換前の配線、電圧調整のため0.22Ωのセメント抵抗をフィラメントと直列にいれてます。

 

 左上が交換前のトランス、右下が新しいトランスですが取付穴の位置は同じです。

 

 取付穴はそのまま使えましたが、巻線部分の左側腹がシャーシの縁に当たるのでナットひとつ分あげてとりつけました。以前のトランスには感電防止用のカバーをつけていましたが今回はつけませんでした。

 

 交換後のシャーシ裏

以前は、シャーシ右下にセメント抵抗を取り付けたラグ板がありましたが、今回は電圧調整不要と考え取り外しました。

 

 交換後、配線を再点検して、ハムバランサーを中点位置に戻しました。整流管を抜いたままで電源ON、46のフィラメント点火を確認してから整流管を挿し正常動作を確認しました。

 最後にハムバランサーを調整して終わりにしたのですが、なぜか前よりハムが増えたような気がします。前はスピーカーに耳を近づけても聞こえなかったんですが。

 電流容量が大きくなった(2A→3A)ので供給電圧が高くなったせいかもしれません。前は電圧調整用の0.22Ωも入っていたし。