現用のレコードプレーヤはVictorのQL-Y44Fというダイレクトドライブ、フルオートのものです。

 

 Victor QL-Y44Fプレーヤ、MCカートリッジ MC-100ⅡEBがついていた

 

 30年ほど前まではベルトドライブのプレーヤを使っていたのですが、ドライブベルト(ゴム製?)が劣化したためダイレクトドライブが良いと交換したものです。

 しかし使っているうちにいくつかの問題が発生しました。

 

1.MCカートリッジだったので出力電圧が小さく(0.3mV)アンプの音量ボリューム

 をかなりあげないといけない。

  この問題ははじめMC用昇圧トランスを作って対処し、その後MCアンプを持って

 いるYAMAHA CA-R11(トランジスタアンプ)を使うことで対応しました。

 

2.ストレートアームでかつカートリッジの端子がADC仕様という特殊なものだった

 ので、今まで持っていた汎用カートリッジが使用できない。

 

 そこで今回お手頃価格で見つけたストレートアーム・ADC端子仕様のヘッドシェルを購入しました。

 

 最初に、ストレートアームにきちんとセットできるか確認しました

 

 左から、汎用シェルに取り付けたGraceカートリッジ、中がプレーヤについていたADC仕様のシェルとMC-100ⅡEBカートリッジ、右が今回購入したADC仕様ヘッドシェル

 

 早速このヘッドシェルに殆ど未使用のMMカートリッジ SHURE M44GX を取り付けてみました。シェルには赤(R+)、緑(R-)、白(L+)、青(L-)のリードワイヤがついているので簡単にできました。ただ、M44GXはかなり高さがあるのでシェルへの取付ねじの長さには注意しました。あまり長いとレコード針より下にねじの端が出てしまいレコード面に当たりそうなので。

 

 

 取り付けたところ(針面側)

 取り付けたところ(背面側)

 

 できあがったMMカートリッジ+シェルは、従来のMCカートリッジより少し重くなった感じはしましたが、針圧調整、インサイドフォースキャンセラ調整そのままで

レコード試聴してみましたが、針飛び、スケーティングもなく正常に再生できました。

 

  SHUREカートリッジ試聴中

 

 CA-R11アンプのPHONOセレクタは、PHONO1 47KΩにしました、最初聴いた感じで負荷47KΩがいいなと設定して、後でSHUREの説明書を確認したら最適負荷は47KΩでした。意外に耳って良いんだと納得。

 

 

 これで、MCカートリッジの針寿命にびくびくしないで存分に使えることになりました。MC-100ⅡEBの針は交換可能ですが、なかなか入手困難ですし高価なので。

 また、MMカートリッジの出力は大きいので(SHURE M44GXの出力は6mVでMCカートリッジの20倍)、今まで使えなかった真空管プリアンプのイコライザーも使えるようになります。したがってオール真空管システムでアナログ音源再生が可能になりそうです。