無線関係はKenwood TS-450を残して他はみな整理したのですが、やっぱり真空管のラジオが懐かしくて入手してしまいました。「これはラジオだから無線関係器材ではない」と言い訳しながら。

 

 ケースから出してチェック中のSX-96、きれいに写っていますが、さんざん使い込まれたようで各つまみなどは小傷がいっぱいついています

 

 さっそくインターネットでマニュアルと回路図を探してダウンロードしました。

 

 [機材の概要]

  名称:ハリクラフターズ SX-96 markⅠ(1950~1956年製造)

  方式:ダブルスーパー 1st=1650KHz 2nd=50.5KHz

  受信周波数: 538 to 34000 kHz

    4バンド= .538-1.58, 1.72-4.9, 4.6-13 and 12-34 MHz

  受信電波形式:AM、SSB、CW

  特徴:帯域幅可変 3KHz/2KHz/1KHz/500Hz

    ハムバンド バンドスプレッドダイヤル

    BFOピッチlコントロール

     

 

 とても古くて重い(15Kg)のですが、ケースから取り出して内部をチェックしてみると一見したところ壊れていたり、改造されている部品は見当たりません。

 シャーシ上面

 

 照合したマニュアルの部品配置図

 

 

 シャーシ内部

 

 シャーシ内部 コイルパック部分拡大

 

 そこで簡単な通電チェックをしましたが、各バンド、各モード(AM,CW.SSB)で受信を確認することができました。もちろんバンドごとに感度差はありますし、SSB復調も慣れていないため明瞭に受信できたわけではないのですが。

 アンテナはTS-450につながっているロングワイヤアンテナ(7MHzに同調)を使い、スピーカーは一緒について来た口径80mmくらい4Ωのスピーカーを接続しました。(スピーカー出力は500Ω/3.5Ωです)

 

 通電して受信機能チェック中、真空管が12本並んでいます

 

[今後の予定]

 ・今回の簡易チェックは交流100Vで行いましたが、仕様上は105V~125Vなので

  まずスライダックを準備して交流120Vで動かすようにします。

 ・マニュアルに調整方法が記述されているので、それに基づき必要な調整を行いま

  す。中間周波トランスの調整、トラッキング調整が中心になると思いますが、

  アンプ製作が終わってないので年が明けてからになると考えています。

   それまでは、裸シャーシのままラジオ放送を聴いていようと思っています。

 

[11月14日追記]

 裸のまま足元に置いておくと邪魔だし壊すといけないので、ケースに入れ、無線機ラックに無理やり載せました。重いので下の器材が心配ですが。

 

 また、スライダックをつないで120V供給にしました。この時AC100V側にスイッチをつけず1次側が常にONになるようにしておいたら漏電ブレーカが切れてしまいました。

2次側を使わない(SX-96をオフに)時は1次側(AC100V側)には殆ど電流が流れないはずだし問題ないと思っていましたが、漏電ブレーカは30mAくらいの電流が常時流れると漏電ありと判断するみたいです。スライダック入力コードに中間スイッチをつけて対処しました。