Tang Sol 製のUY-46が寄生発振するので対策をしたアンプですが、机の上に置いたまま一週間ほど試聴、エージングをしていました。

 最初、Tang Sol 製の真空管は電源ONした後20秒くらい規定の2倍くらいのプレート電流が流れていたのですが、エージングしているうちにオーバーする電流もその時間もだんだん少なくなり喜んでいました。

 しかし、時がたつにつれて定常状態になった後のプレート電流の値も少なくなってきて、現在23mAくらいだったものが10mAくらいに減ってしまっています。

 

 上の写真は、メーターを右チャンネルに切り替えているところですが、右側の電流計が1/4くらいしか触れていません。この電流計は正常値の時振れが約1/2になるよう調整してある(25mAで針中央)ので、ひと目盛りが2.5mAです。

 プレート電圧の方は逆に300Vのところが320V近くになってしまっています。

右チャンネルのプレート電流が減って負荷が軽くなったので電圧があがってしまったのでしょう。

 

 こちらの写真は、メーターを左チャンネル(National Union 製の46を挿した側)に切り替えているところで、プレート電流は正常値を保っています。

 

 右チャンネルに挿した46には、明らかにエミッション減少(エミ減)が起きているようです。最初の規定電流オーバーの数日でフィラメントが傷んで熱電子放射が減ったのではないかと推定していますが、当然そのチャンネルの音量も小さくなってきています。

 左右のバランス調整がついていないので補正できませんがソースによってはあまり気にならないのでそのまま使っています。

 というか、右チャンネルの真空管46を良品に変えようとオークションを探したのですがあまりに高価(ペアで売っているものが多い)で本来の断捨離目的に合わないので今のところそのまま使っています。

 

 適当な46を1年くらいかけてゆっくり探そうか、それとも46(直熱4極管)をCZ-504D(傍熱5極管)に変えるかと迷っているところです。

 

 CZ-504D(NEC、1950年製)

 

 5極管のCZ-504Dは電話中継器の電力増幅に使用されていたとのことで、昔の5球スーパーラジオの音声増幅に使われていた42に類似しているそうです。

 NEC製、日立製などあわせて10本以上ありますのでなにが起きても大丈夫そうですが、交換するとなると、ソケット(UYから6ピンのUZへ)、バイアス抵抗(1.5KΩから300Ω)、ヒーター配線(2.5V1.75Aから5.5V)など変更しなければなりません。

 また電源トランスはそのまま使うとしても出力トランス(HS-5 1次5KΩ)を1次側7KΩ等価にする使い方も工夫しなければ。

 

 いずれにせよ、今のままでは机の上が手狭で作業に差し支えるのでラックに移したいのですが、スピーカーは他のアンプで使っている既存のものを使いたいので今度はアンプを切り替えるアンプセレクターが必要になります。

 現在製作が中断している1626シングルアンプを完成させてから作ろうかなと思っています。

 

 以前から気になっていたフィラメントトランスのむき出し端子のカバーは処置しました。

 

 

 シャーシ上にあるフィラメントトランスのむき出しの端子

 

 ラグ板を使った端子カバー、ラグ板上の端子には何も接続されていませんので触れても大丈夫です

 

 端子カバーといっても平ラグ板を半分に切って作ったベークライトの絶縁板を巻線と端子の上にL字金具で止めただけです。

 トランスをはずしたついでに2.5V 2次巻線の片方(出力電圧が0.2V高い)を1ターン減らそうと思いましたが、交互に入ったFコアを取るのがたいへんなので止めました。

 

 以前に行った巻きなおしデータのメモ

「46用ヒータトランス」について(’08.01.27)

46アンプ用に2次0-10-12-14-16V(1A)トランスをまき直した。コアがFコアであったため容易に取り外すことができ、2次巻き線をすべてほどいて0.8mm(1A)巻き線をダブルで巻いて2.5V(2A)巻き線を2つ巻いた。

もとの巻数は

 16V- 14V- 12V- 10V- 0

 : 25T- 24T- 23T-  115T

  外側にある巻線の巻き数(T)は内部抵抗を配慮しているためか1Tずつ多い。10V巻線から算出すると1V当たり11.5Tなので、2.5Vにするには2.5×11.5T=28.75T

 29T巻線を2つ作ればよいところであるが余裕を見て30Tと31Tで巻き直した。

 

 実際は既存の端子を一部そのまま使うため次のようになった。

 

 

 [6月25日追記]

 エミ減になっていたTUNG-SOLの46ですが、結局オークションで2本入手してしまいました。予定価格よりだいぶ高くてなにが断捨離?と自問してしまいましたが、同じメーカーのものが別々に2本出ていたので、なにかの縁だと思い切りました。

 なんの保証もない真空管でしたが2本とも正常に動作しました。

   プレート電圧 300V、プレート電流  22mA