ムービングコイルタイプ・レコードカートリッジの出力電圧昇圧用に部品をそろえたので作ってみました。
ケースにマイクトランス(600Ω:50KΩ)2個と入出力のコネクタ/ケーブルを付けるだけなので半田付け箇所も少なく、調整も必要ないのですぐ終わりました。
参考にした製作記事によるとアース配線に工夫がいるようでしたが、適当に済ませました。
入力のRCAプラグ(R/L)のマイナス側と出力RCAコードのシールド線(R/Lともに)をアース母線にすべてつないで、たまたまあったケースのアースポイントに落としました。マイクトランスのカバーケース、その取付金具もアースするのがよいとは思いましたが、問題が発生したら対処することにして省略しました。
テストではハム音を感じることがなかったのでそのままにしてます。
ケース上蓋をつけたところ、L側の入力RCAプラグの右にあるねじは、プレーヤからくるアース線を接続するところです。ケースにもともとあった穴を利用しているのでデザイン的にはおかしな感じですが。
MCカートリッジが使えるヘッドアンプのついたアンプを入手してしまったので、この昇圧トランスは真空管アンプ(6BM8 PP)のゲイン不足を補うことに使うことにしました。小さなトランスなので飽和による歪発生を心配したのですが、通常の音量での試聴テストでは歪は感じられませんでした。機会があればきちんと周波数特性と入出力直線性を測定したいとは思っていますが。
この真空管アンプは、マルチアンプシステムの中音(800Hz~5KHz)担当のものですが、電圧増幅が6BM8の3極管部を使った1段増幅なので今までゲイン不足でした。
大雑把な言い方ですが、高音、低音担当のトランジスタアンプと合わせるためボリュームを80%くらいまで上げていました。(チャンネルデバイダー Luxman FL-153の出力レベルは各音域ともに50%ボリュームで)
この入力トランスを入れた結果、ボリューム20%くらいで前と同じくらいのバランスが取れました。
それにしてもマルチアンプシステムのレベル調整は厄介ですね。クロスオーバー周波数や12dB/ocと6dB/oc の遮断特性を切り替えながらレベル調整をしているのですが、これでベストというのがわかりません。聴いていて気持ち良いところを探すのですが、ソース楽曲によって変わってしまうし。
つい最近まで「最も能率の低いウーファーユニット用として、レベルセットボリュームの後に低音域の利得が約13dBの2段NF増幅回路を搭載しています。」との FL-153の記述に気がつかないで、低音が出すぎると悩んでウーファーの能率のせいにしてしてました。



