あまり使用しないアンプをオークションに出して処分することにしました。

出品前にアンプの動作試験をするため、これまた使っていなかったCDプレーヤをつないでみたところ動きません。トレイを出し入れする機構に使われていたゴムベルトが劣化しており、いろいろといじってみたので直すことができません。それではと、やはり昔に タイ国で買ったDVD/CDプレーヤをつないでみましたが、やはりトレイの出し入れが円滑でなく入れたCDが筐体内に残ってしまい、空のトレイだけが出てくるという惨状でした。

 以前にも痛感したのですが、機械も使わないと壊れます。特にメカの部分は弱いですね。アンプでも機械的なスイッチ類、ボリュームあたりは必ずトラブルのもとになります。PCのDVDドライブも弱いですね。

 仕方ないのでこの2台は廃棄することにして、アンプの動作試験はiPODを音源にして済ませましたが、まだCDを持っているのでCDプレーヤが必要です。

 

 オークションで探したところ「YAMAHAサラウンドシステム、CDプレーヤとしても使えます」と表題のあるものを見つけて落札してしまいました。送料と同じくらいの値段で安価だったこともあります。

 

 着いたものをみてびっくり!、重いサブウーファー、小さいスピーカー5個とCDプレーヤです。「YAMAHAコンパクトシステム AV-1」というのが正式名称でした。

 

 「CDプレーヤ単体としても使えます」と説明にあったので、CDプレーヤだけ使えばいいやと安易に考えていたのですが、取扱い説明書をダウンロードして調べてみると単体では動かず、サラウンドシステム一式の一部としてでないと使えないようです。

 

 取扱い説明書には詳しいことは書いてないので、英語版のサービスマニュアルをネットで探し出して(YMAHAに問い合わせたところ社内資料なので出せないとのことでした)、回路図を見たところ次のような構成になっていました。

 

  CDプレーヤ部(TCD-AV1)

  | CDプレーヤとその制御機構、DAC、DSP

  | ソースセレクター、ミューティング

  | FM/AMチューナーと操作/LED表示部

  --------------------ーーーーーー

   (電源、制御信号)  (音声信号、制御信号)

  --------------------------        

  サブウーファー部(SW-AV1)            

  | 電源部

  | 6チャンネルアンプとそのボリュームコントロール

  | サラウンド用DSP、Dolby prologic用DSP

 

  * CDプレーヤ部とサブウーファー部は音声信号ケーブル(RCA)とシステムケーブル(DIN 7pin)でつながれるようになってます。

   

 

 CDプレーヤ部の電源はサブウーファー部から供給されていること、Dolby prologicで録音されたCD用のDSPはサブウーファー部に配置されていることから、サラウンドシステムを使わなくてもサブウーファー部を設置しないとCDプレーヤとして使えないということがわかりました。

 

 仮設置で試験中(中段がCDプレーヤ部、灰色にみえるのが、R/L/Cのスピーカー、右側のリモコンが乗っているのがサブウーファー部)

 

 仕方ないので、両方を仮設置して試験したところ、CDプレーヤ部(TCD-AV1)から右チャネル信号が出ていないことがわかりました。ビルトイン チューナーもAUX入力に入れた信号も右チャネルは出てないように見えました。これは大変と、CDプレーヤ部を開けて、端子関係をチェックしましたが変化なしです。

 すべての右信号が出てないという症状から回路図を追うと入力セレクタ、ミュート回路あたりが怪しいと見当をつけてはみましたが、基板はマイクロプロセッサ、ICがたくさんのっているので修理が大変だなと2、3日放置しました。

 

 チューナーの上に載っているのがCDプレーヤ部(TCD-AV1)

 

 その後ダメ元でいいからやってみようと、修理ができる形(ケースをとって)でシステムを再展開して症状を確認してみると、右チャンネルからも正常に音が出ています。右信号が出ていないと思い込んでいたのが間違いで、CDプレーヤ部の出力端子にオシロスコープをあててチェックすれば出ているのが確認できたはずです。

 最初の試験で、右スピーカーから音が出なかったのは、CDプレーヤ部とサブウーファー部の接続がうまくできてなかったようです。今となっては、接続ケーブルの問題だったのか、RCAジャックの差し込み方が不十分だったのかわかりませんが。

 よく「故障と騒ぐ前に電源プラグが入っているか調べよ」ということが言われますが、今回も似たようなケースでした。

 でも、サラウンドシステムとか、DSPとかいろいろ調べて勉強になったからいいかと苦笑しています。

 

 最終的にオーディオラックに置いてみたところが次の写真です。

Luxmanのアンプ2セット、重量級真空管アンプ(KT88 プッシュプル ステレオアンプ、重量36Kg)と大型スピーカー2台を追い出したのにもとの木阿弥です。大型スピーカーはウーファーのエッジを修理してもとに戻しますが、重量級真空管アンプはなんとかしないと。

 

 中央の床上の灰色のものがサブウーファー部(SW-AV1)、下段のサイドウッド付きシャーシは未完成の46シングルアンプ(いつ完成することやら)、ダイヤトーンスピーカーの下の裸のスピーカーは、マルチチャンネルシステム用のウーファー(台の代わりに使ってます)

 

 今回初めてサラウンドシステムというものを聞いてみましたが、リアスピーカーをセットしていなくても、音の広がりとか感じられて予想外にいいもんだと感心しました。新しいもの嫌いで、DSP(ディジタル信号プロセッサ)とかD級アンプとか信号処理系の音声増幅を敬遠していましたが。

 YAMAHA AV-1の音場効果は8種類あって映画館とかコンサートホール等の音場が再現できるとされています。私はもっぱらコンサートホールにセットしてますが、音場OFFに較べるとびっくりするほど違いがあります。

 しかしこの種のものは自作できないので、アンプ製作はもっぱら3極真空管シングルアンプの懐古趣味ですが。