緩和医療を目指す医学生の問わず語り ~ ナラティブに、ロジカルに、フィロソフィカルに -3ページ目

緩和医療を目指す医学生の問わず語り ~ ナラティブに、ロジカルに、フィロソフィカルに

臨床で学べること、本、論文から学べることを書いていきたいと思います。医学哲学、緩和医療、腫瘍精神医学(サイコオンコロジー)、終末期医療などに関心を持ちつつ、いよいよ始まる臨床実習(BSL)の感想など、医学生の視点で書き残していきたいと思います。

2週間の実習も、これでひと段落。
まだまだ慣れないこともあり、反省すべき点はたくさんありますが、
反省の心掛けのヒントになりそうな言葉に出会いました。


ジン
仲間に謝るときはルールがある。
 知ってっか?」

ゴン
「? ううん… 何?」

ジン
『次はどうする』
そいつと約束する
そしてそれを絶対守ることだ!!

  (HUNTER×HUNTER



気分転換に漫画を読んでても、色々思い出されてくるもので、
来週以降に生かせるように、反省したいものです。

向上あっての反省。
向上なき反省は、反省にあらず。







信頼の医療、安心の医療というのは、
「一言」の有る無しで、大きく変わってくるような気がします。

「痛くないですか~?」
と気遣う一言が、自分の痛みや苦しみを考慮してくれている、という信頼に。

「これからちょっとチクっとして痛いですよ~」
とこれからすることを説明することが、心の準備をさせてもらえることに。

「これから、○○のために注射を打ちますね」
など(簡単でもいいから)説明することが、
これから自分は何をされるのか不安な心に、安心を与えることになるんじゃないかと。


「おはようございます」の一言も、

「ありがとうございます」の一言も、

ちょっと頬を緩めて、目じりを下げた、一瞬の優しい笑顔も、

小さなタネまき。

でも、大きな違いを生むような気がします。


雰囲気がいいチーム、親しみやすいドクターやナースは、
そういうところが、自然にできているんだと思います。

意識しなくても出来る人もいれば、
意識しないと出来ない人もいるだろうけど、

意識するしないの問題じゃなくて、
相手を思いやる気持ちの有無を意識することが、
根っこにあるんでしょう。

そういう目で見て回る実習も、一味違った楽しみがあります。
(他人事ではないですが)



37歳で医者になった僕~研修医純情物語~

 第1話 「僕は自分をやり直す為に医者になった


レポート書きながら見てたこともあって、
内容はあまり覚えてませんが、
草なぎ剛演じる、研修医の紺野祐太の、
最後のこのセリフは、とても心に残りました。


病院を変えようなんて思ってません。

 僕は、自分が変わるために医者になったんです


自分が変わるために医者になる。

誰かの力になりたくても、
そもそも、そういう力や知識、技術が無いと、
実際に行動できないから、
結局責任もないし、実現しなくて、
時には、キレイごとを言っているだけなのかも、
なんて我ながら卑下してしまうこともありました。

「現実は厳しいんだよ」、とか言われると、
自分自身、現場にいないと、それ以上何も言えないし。

自分がやりたいことを、やりたいように実現するためには、
それなりの、知識や経験、能力が必要なんだということが、実習をしていると、
ひしひしと感じられてきます。

患者さんの心に寄り添う医者になりたい、とは思いながらも、

無力な自分、
無知な自分、
理想とはあまりにかけ離れている今の自分。

でも、そのギャップを痛感できたことが、まずは良かったです。


僕は果たして、医者になって、
患者さんに対して責任を負うことになったときに、
本当に手を差し伸べることができるのか、
苦しみに寄りそうことができるのか。

相手のために、苦労を厭わぬ自分でいられるかな。

変わるためには、きっかけが必要だし、
変わろう、変わりたいと思わせてくれる環境、応援してくれる仲間、
そして、自分は変われるはずだと信じられる自信が必要。

僕も、自分を変えるために、医者を目指し、勉強して、
今のこの臨床実習に臨みたいです。