from 価値と信念の言語化コンサルタント 野村尚義

自己紹介には2種類のパターンがあることをご存じでしたか?

この4月は部署異動者や新入社員がいたりなど、自己紹介の機会が1年のなかで最も多いのではないでしょうか。自分が部署異動や入社をしなくとも、そういう人たちに自己紹介をしたりしますものね。

その自己紹介、あなたはどうやっておこなっていますか?

ネットで「自己紹介 方法」などと検索するとたくさんのページが引っ掛かります。それらは「笑顔で話す」「ネガティブなことを言わない」といった初歩的なことから「自分を際立たせるインパクト術」みたいなものまで様々です。

苦手な方のなかには、こうしたノウハウに助けを求める方もいらっしゃることでしょう。

でもそれって、結構危険なことだって知っていましたか?

何が危険なのか?実は自己紹介には2種類のパターンがあって、一方での成功法則はもう一方での失敗のタネだったりするのです。

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昨年に宝塚歌劇を見たのを皮切りに、舞台・映画・小説など幅広く”ストーリーもの”を見あさっているのですが、今日は地元で演劇舞台を見てきました。

杉並区では10年以上も杉並演劇祭というのをやっていて、この時期色々な舞台が見られるそうです。私も見るのは今年が初めてですが(笑)

今日見たのが、Avant-garde Wonderlandさん主催の「機械じかけの夢を見て」。とある女性の姿をしたロボットと、3名の開発者を取り巻くストーリーです。

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とってもヘビーな内容でした(笑) そして、かなり心に残るものがありました。

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セールストークをするとき、お客様に自分たちを価値を感じてほしいですよね。
だからついついやってしまうのが、

「我々のほうがうまくやれます!」

というアプローチ。
これ、間違いです。

戦うプレゼンテーションではなく、戦わないプレゼンテーションをするのが、お客様に受け入れてもらうコツ。

それでは「戦わないプレゼンテーション」ってどういうものなのでしょうか?
答えは、以下の動画にて。

嵐の二宮くんがMCをつとめる番組「ニノさん」で面白い企画をやっていました。学-1グランプリという、各分野の学者さんがそれぞれの専門分野で数分のプレゼンテーションをおこなうというもの。

このなかで優勝者のプレゼンだけが群を抜いてよかったのです。さて、何がとびぬけてよい結果を導き出したのでしょうか?

優勝したのは経済学者の岸博幸さん。テレビでおなじみのロングフェイスエコノミスト。セーラームーンのコスプレもすれば、アレックスと合コンもする。異色の(イロモノ?)経済学者です。

この方のプレゼンだけでなされていたのが、以下の2ポイント。

■目の前の聴衆に、語るテーマをベストマッチさせた

他の学者さんは、ウィルス学の専門家や、物理学の専門家、筆跡鑑定の専門家など。それぞれが非常に興味深い内容ではあったのですが、みんな”自分の言いたいこと(=自分の専門の話)”を語っていました。

それでも内容がさすがなので面白かったのですが、岸さんは一歩上。彼が語ったスピーチのテーマはこれでした。

「経済学でわかる、10年後に出世する男の見分け方」


会場にいるのは二宮くんのファンであろう20代前後の女子が大半。その聴衆にもっともベストマッチする話としてこのテーマを持ってきたのです。

今後結婚相手を見つけていくのに、その男性が出世して高い収入をもたらしてくれるのか、ないしはそうではないのか? 聴衆にとっては、非常に身につまされるテーマなのではないでしょうか?

もしこれが普通に「10年後に必要とされる3つの能力」として語られていたら、ここまで聴衆のハートを掴めなかったでしょう。

私は自著のなかで「聴衆の特有ニーズに合致する未来を語れ」と言っていますが、まさにそれがなされていました。


■聴衆の感情を揺り動かす

岸博幸さんのプレゼンはこんな表現で始まります。

みんな2020年のオリンピックで明るい未来を描いていますが、その先の未来はどうでしょう?2025年問題というものがあり、多くの仕事はグローバルとデジタル化の波で価値を失います。結果として経済格差は広がる。正直、若い方にとって将来は暗いです。

これを聞いて、私もドキっとしました。若くもないのに。

不安を掻き立てられるわけですね。そうすると、聞き手は何かにすがりたくなります。そこで、よりどころとして指し示られるのが本題にある「10年後に出世する男の見分け方」。

「それさえあれば、ハズレクジを引きませんよ」と。非常に巧みな展開です。



プレゼンの内容、3つのポイント自体は正直、それほど大したことないというのが私の印象です。そもそも2-3分のプレゼンですからここが限界だというべきでしょう(論拠を示す時間がたりないという意味で)。

にもかかわらず圧倒的な差をつけたのが、上記の2つのポイント。あなたのプレゼンでこれを入れるとしたらどうなるでしょうか?
プレゼンをつくるのに、無用に時間がかかりすぎてしまうのは型を持っていないからです。

プレゼンの型とはタイヤキをつくる鉄板みたいなもので、それがあるとないでは質・手間ともに大きく違います。

想像してみてください。
手元にホットプレートと串一本だけを置かれて「この道具でタイヤキを作ってください」と言われることを。ちょっとキツくないですか?

タイヤキのウロコとかを必死に串で手書きして、時間がかかるのに出来栄えはタイヤキの鉄板を使ったときほどキレイでもない。とても残念な仕上がりになってしまいます。


もしあなたがプレゼンの型と言われてもピンとこないのであれば、その状態のままがんばってプレゼンづくりに励むよりも、まずは型を知る努力をすることではないでしょうか。

さて、では型とは?

以下の動画セミナーでお送りします。