もう1週間も前になってしまうんですね。

 

念願のシェークスピアのお芝居チケットが運よく取れて、この日が楽しみでしょうがなかったの。

 

悲劇中の悲劇作品である『リア王』です!

シェークスピアの悲劇・喜劇の原作本をたまに読むのですが、リア王はあまりに悲惨すぎてなかなか読めなかったんですよね。

今回、観劇に際して、意を決して、気分が落ちようとも読み通しましたパー

 

さて、舞台の場所は歌舞伎町にあるMirano-Zaということパー

外観は遠くから見ていたけど、滅多に行かないエリアなので、ビビりまくっておりました。

そして行って尚更びっくりよ。

外でも中でも、所せましとアイドルらしきグループが歌い、踊り、その押したちも踊りながら応援を繰り広げていて、まさに異次元の世界にもぐりこんだかと思ったわぁ。おそらくこのエリアにはもう二度と行かないだろうなぁ、ふぅ。

 

 

何度も芝居や映画・ドラマを通して映像化もされています。あらすじはご存じとは思いますが、公式HPから引用します。

 

ブリテンの王であるリアは、高齢のため退位するにあたり、国を3人の娘に分割し与えることにした。

長女ゴネリルと次女リーガンは巧みに甘言を弄し父王を喜ばせるが、末娘コーディリアは実直な物言いしかできず、立腹したリアに勘当され、それをかばったケント伯も追放される。

コーディリアは勘当された身でフランス王妃となり、ケントは風貌を変えて素性を隠し、リアに再び仕える。

 

リアは先の約束通り、2人の娘ゴネリルとリーガンを頼るが、裏切られて荒野をさまようことになり、次第に狂気に取りつかれていく。リアを助けるため、コーディリアはフランス軍とともにドーバーに上陸、父との再会を果たす。

だがフランス軍はブリテン軍に敗れ、リアとコーディリアは捕虜となる。

ケントらの尽力でリアは助け出されるが、コーディリアは獄中で殺されており、娘の遺体を抱いて現れたリアは悲しみに絶叫し……。

 

演出家がフィリップ・ブーリン。

悲劇さを更に極端まで追い求めた今回の脚本は、リア王と

そして配役が素晴らしいの。

 

大竹しのぶさんがなんとリア王ですよ。それだけでも鳥肌が立ってしまいました。

女性ではありますが、王としての貫録と傲慢さ、そして時を経ていくことに徐々に老いて、正気と狂気の具合が様々に入れ替わる魂の芝居が出来るのは大竹さんぐらいしかいないかもしれない。

 

ずっと舞台に出っ放しですし、台詞量も尋常ではないの。しかも穏やかで和やかな芝居はほとんどないし、TVなどでおみかけするほんわかした声などではなく、鍛え上げられた芝居のための音声量ですごかったです。

 

リア王の三姉妹の長女ゴリネルを演ずるのは宮澤りえさん。

りえさんも演劇作品が多いですもの、本当に楽しみでした。あの計算高く、傲慢な完璧主義のゴリネルをどう演ずるのか!?

りえさんもしのぶさんと同じく、声が劇場じゅうに響く音量ですばらしかったなぁ。

あとゴリネルは舞台上のファッションも洗練されて素敵ピンクハート

三姉妹の中でも美女の誉れ高い設定ですし、二女や三女と異なり、あらゆる意味でも上であることを感じさせます。

 

あと配役の妙と思ったのは、この作品の中で数少ない善良な三女コーディリアを演じた生田絵梨花さん。

まさに真面目で実直。愛らしくて目力が強く、おしゃべりでもないし、決して器用に見えない(←器用でおしゃべりだったらごめんなさい)ところがもうばっちり、ピッタリじゃないと驚きましたラブ

 

アイドルグループ出身でミュージカル作品は歌が上手な彼女の主戦場かもしれないけれど、初ストレート・プレイがシェークスピアだなんてなんて運がよいのでしょう。

最初、父を深く愛し、尊敬している気持ちを軽々しく言葉にできない彼女は勘当されてしまうの。

まだ若いからこその戸惑い、でもごまかしたくない正直さがよく表現されていたと思います。

フランスに嫁入りしつつも父のことを気にかけ、戦いに登場した彼女は、とても力強く、頼もしさが芝居からも感じられました。大きく成長したんだなぁと。

 

フィリップ・ブーリンの演出で大竹さんが座長というだけで、きっと共演者たちは多くを得たに違いないです。しかも、それが初舞台だったら。

 

もう一つの悲劇であるグロスター家。

リア王の悲劇性を高めるために、並行して闇に落ちぶれていく様がこれまたすさまじいのです。

 

山崎一さんのグロスター伯も演じ甲斐がある役ですし、その息子たちを演ずる役者たちもほぼほぼ初舞台とのこと。

跡取りエドガーを演ずるのは鈴鹿央士さん。エドガーもコーディリアと同じく、正直故に落ちぶれていくのですが、こちらの一家は最後に一条の光がさすのね。これだけです、この作品で最後にすがれるのがね。

 

そして、このグロスター家の陥落を裏で操るのが、非嫡出子のエドマンド。演ずるのは成田凌さん。

こういう役を演じさせたら、彼、巧いですよねグッ

優秀さは兄と同じですが、腹黒いし、父と兄を憎みさえしているの。ルックスも良いのでご婦人のウケもよく、調子も良いのだけれど、自分の能力を過信している役どころです。

 

とにかくこの圧倒的に観客にのしかかってくる悲劇の波を漂える素晴らしい作品に仕上がっていました。

芸術の秋ですし、フットワーク軽く、色々な作品を観たいと思いました。

 

こちらが作品のトレーラーです。

 

 

 

 

いつも拙ブログにお越しくださってありがとうございます。