日本人で初めてダガー賞を受賞した作品。
装丁のインパクトも半端ないですよね![]()
ダガー賞といえば、ハードボイルドでガッチガチのアウトローな作品が受賞するわけですが、翻訳版といえども初受賞したのは素晴らしいこと![]()
王谷晶さん
ババヤガの夜
画像はお借りしました。
恥ずかしながら、初めて読む王谷作品で、装丁のインパクトはあったけれど、事前情報なく、ページを繰りました。
昭和の時代を感じさせる突き抜けるようなハードボイルドな異世界。
全く異なる世界に住むはずだった二人の女性が、周囲のヤクザな世界を嘲笑うかのように突進する推進力は凄まじいです。
その二人とは…
新道依子。恵まれた体格と祖父からの教えて暴力が趣味、生きがいとなって定職ももたずに生きている女性。
その武力を勝手に認められ、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任されることになってしまうのです。
そこに至るまでの暴力団の下々との闘いが凄まじいの![]()
全くそういう経験がない身からすると、映像化できないので、どれだけ凄まじいかがイマイチ、わかっておりません![]()
さて、依子に課せられたタスクは、暴力団トップの一人娘、尚子の護衛です。
箱入りでありながらも、かなりのひねくれ者の高校生なのです。
なぜならば、実の母は失踪していたから。親分の父の部下と手を取り合って逃げていってしまったのでした。
父親の執念はすさまじく、総動員しがらその二人の行方を追っております。
そして、娘にはかつての妻の洋服しか着せないし、がんじがらめの縛りつけた教育をしているのです。
そういう依子ですから、友達もおらず、ほぼ初めて会った同性の依子を虫けらのように扱ってしまうのですね。
ひたすら、学校と様々なお習い事をしつつ、日々を過ごしていました。
彼女の護衛となった依子は、送り迎えの中で、異世界のお嬢様の彼女と徐々に心を開いていくわけですが。
全く違う身分でありながらも、周りの男たちに翻弄され、道具の一つとして見られていることを共感した二人が、意図せずとった行動がその後の人生を大きく変えてしまうの。
ある事件を経て、二人が共に戦っていく様、逃げおうせる様は圧巻です。
頁を繰りつつ、この作品は映像化されるだろうなぁと思ったわ。
女性二人が主人公でありながらも、ここまで骨太に仕上げたからこそのダガー賞なんですね。
海外からの評価が極めて高いのも納得です。
いつも拙ブログにお越しくださり、ありがとうございます。

