昨日、外出中に友人からメッセージが入りました。
アラン・ドロンが亡くなったみたいよ…と。
急いでニュースをチェックし、彼は逝ってしまったんだ~としみじみと感傷的になっています。
思い起こせば、人生でおそらく意識してみた2本目のフランス映画が
『太陽がいっぱい』
でした。
まだ10歳の頃。
たまたまNHKでフランス映画特集があり、毎週1本ずつ名作を放映する月間でした
田舎育ちですし、外国映画やドラマは吹替が主流の中、この特集では字幕でオリジナルの音声が聞けたことも幸いでした。
今まで観ている西海岸中心の刑事ドラマとは全く異なる。
何かが違う
なんだか分からないけれど、同じ夏のシーンでもヨーロッパのややハイソな感じが漂う雰囲気にすっかり魅せられてしまって。
そして、その中でも何よりも魅力的だったのは、アップで映るその美しくも挑戦的な瞳のアラン・ドロン
あぁ、ハンサムという言葉はこの人のためにあるんだ
と、直観で腹落ちしたときのことを今でもよく覚えています。
小学校4年生だったのに
だって、鏡に映った自分を見つめながら、その自分にキスをする姿が全くきもくなく、ましては似合うわぁと10歳の少女に思わせるのだから見事なものです
先日もたまたまWOWOWでこの作品を放映していました。
ストーリーが分かっていても、ニーノ・ロータのあの音楽、地中海のきらめき、あの時代の夏のファッション、アメリカ人でありながらもヨーロッパで優雅な生活を送る若者たち。
若さゆえ、そしてその富裕さ故、時に同じ仲間ではない者に対しての不躾な振る舞い。
生まれながらに銀のスプーンを加えてきた者のすべてを自分のものにしようと、野心と(ずる)賢さと美しさで、あがき、這い上がろうとする若者の夢の行く末はいずこに?
予告はこちら。
あと、個人的には『若者のすべて』(心優しいボクサーでしたね)、元恋人のロミー・シュナイダーやまだ10代だったジェーン・バーキンとの共演の『太陽が知っている』、恋の金字塔ともいえる『冒険者たち』、ジャン・ギャバンとの共演でラストが心に残る『暗黒街のふたり』、二役を演じ話題になりましたが、一番の名演は馬だと思う『黒いチューリップ』などなど様々な作品で色々、語り尽くしたいわぁ。
その中でマイナーながらも、かつて住んでいたフランスのストラスブールで撮影がされたこちらの映画のブログ記事を掲載します。
Monsieur Klein
邦題:パリの灯は遠く
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