今日も東京は5月らしい晴天です。

母の日らしい1日になりそうですびっくりマーク

早速、母に感謝メッセージを贈らなくては!と思っております。

 

鑑賞のきっかけは、たまたまですが、本日、『アンネの日記』に関連する行事に参加することが決まっていて、久しぶりに英語で彼女の日記を読み直したの。

 

思い起こせば、最初に読んだのはまだ子供の時で、おそらく「世界少年少女文学集」の中の1冊だったと思うなぁ。

内容も子供向けに編纂されていたはずなので、アンネが置かれた状態がよく分からないままでした。

 

その後、読んだのは随分後で、フランスに住んでいた時フランス

たまたまオランダに家族旅行するというので、その時はフランス語で読みました。

すっかり成人していますし、読了後、本当に驚きましたびっくり

 

物音一つ立てることもできず、鬱屈とし、徐々に悪化する環境下にあっても、アンネ・フランクはこれほどにも瑞々しく、感性に溢れた想いを綴れること、そのものが奇跡だと思いましたキラキラ

これは現状逃避という言葉では片づけられないほどの、この少女の「生きたい、もっといろいろな想いを書いていたい」という切実な願い、夢だったの。その夢を持ち続ける気持ちの強さを持っていることがすごいと。

 

さて、本日の映画に話を戻しましょう。

本日紹介する1本は、鑑賞後、ぞくぞくと恐ろしさがじわじわと感じてしまうような作品です。

ナチスにとって極めて大きな決断を下した会議を史実に基づいて映像化した作品になります。

起承転結がない分、最初は観る者を戸惑わせます。

 

 

ヒトラーのための残虐会議

 

画像はお借りしました。

 

 

あらすじはWOWOWからお借りしました。

 

1942年冬、ベルリンのとある邸宅で開催されたのは、<ユダヤ人問題の最終的解決>を決定する重要な会議だった。

その会議の様子を史実に基づいて再現した衝撃の問題作。

 

1942年1月20日。

ベルリン郊外、ヴァン湖畔のとある大邸宅にナチス・ドイツの政権を担う高官たちが一堂に集結し、ある会議を開催。

そこで話し合われた議題は<ユダヤ人問題の最終的解決>について。

すなわち、ヨーロッパ全土に住む1100万人ものユダヤ人たちを、いかに効率的に強制収容所に移送して抹殺するか、その計画の根本を決定するというものだった。

この聞くだに恐ろしい会議はどのように進行したのか。

その悪名高い<ヴァンゼー(ヴァン湖)会議>の全貌を、残された議事録をもとに冷ややかに描く。

 

ヴァンゼー会議に参加した高官たち。

それぞれの所属や政権、所属省庁などの思惑はそれぞれ異なるのです。

会議招集の趣旨である「ユダヤ人を根こそぎ絶やす」というポイントでは疑問さえ、誰も持たない。

誰も異論も唱えるものもいない。

 

ただ残虐行為を行っていることは分かっていても、恐ろしいことに、その配慮は処刑をするドイツ兵の精神状態だけなの。

殺される方への慮りは、まるでそれが同じ種ではないから考えるにも値しないという信念があまりにもはっきりしていて、途中から気分が悪くなるほど。

 

こちらがオフィシャル・トレーラーです。

 

 

今、世界各地で起こっている戦争や紛争がある中で、過去に遡り、この日の会議を傍聴したとき、改めて、人は過去から学ばないし、学ぶ気もないし、自らを上の立場と思い込むマウンティング本質は変わらないんだなぁと陰鬱とした気分になってしまいました。