以前、ブログ記事で悪夢に誘われる映画をご紹介したことがありました。

 

今回は映画ではなく、小説でパー

あまりにインパクトが強すぎ、ある意味、リアルだとすぐさま私の夢の世界にも登場してくるんです、ふぅ。困ったものです、はいショボーン

 

佐藤 究さん

 

Ank: a mirroring ape

 

画像はお借りしました。

 

 

 

 

こちらの作品は佐藤さん曰く、「B級のA」ぐらいの気持ちで仕上げたとのことですが、いやいや、本当に超A級のリアルな怖さでした。

ハードカバーを握りしめながら、呼吸が浅くなっていきましたもんあせる

そうなると脳内が酸欠状態になるからか?気持ち悪くなって、時折、深呼吸をして脳内に再現された世界を一度、現実に戻すと作業をしなくてはならなかったほど。

 

あらすじは特設頁のサイトよりコピペします。

 

2026年、京都で大暴動が起きる。

京都暴動(キョート・ライオット)──人種国籍を超えて目の前の他人を襲う悪夢。

原因はウイルス、化学物質、テロでもなく、一頭のチンパンジーだった。

未知の災厄に立ち向かう霊長類研究者・鈴木望が見た真実とは……。

 

ネタバレになるので書きませんが、なぜ地球上でホモサピエンスが生態系の一番上に立ち続けられているのか?他の類人猿とは何が違うのか?

 

その古代からの謎への鍵を解明しようとするAI大富豪であり大天才のダニエル・キュイが立ち上げた京都に私財を投じて最前線の霊長類研究施設。

 

キュイはキュイなりに人生を賭けた謎解きがあり、そのセンター長に抜擢された鈴木にも生涯の課題があった。

 

秘密裡に進む計画。

そして、その箍が意図せぬことから外れてしまい…京都暴動がおこるのです。

 

謎が謎のまま進み、被害が拡大するけれど、問題の根源が分かっていないため、混乱は増す限り。

その中で、唯一のヒントを見出した鈴木は、原因を追いつつ、人類の謎さえ追い続けていくことになるのだが、どう事態は収拾させていくのでしょうか?

 

ちょっと収まったとは言え、まだ世界的にもコロナ禍が続く今だからこそ、見えない脅威に必要以上に怯え、過剰反応していく人々の様子がリアルに受け止めてしまったんでしょうね。

 

佐藤さんは、この作品で吉川英治文学新人賞と大藪晴彦賞のW受賞を果たしました。

見事な筆致によるお勧めの1冊です。

 

いつも拙ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

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