昨日は空き時間の調整がとってもうまくいき、録画していた映画を2本も鑑賞できました
仕事の準備も事前に完了してからの貴重な空き時間
それぞれ国籍も色合いも違う映画を立て続けに見られることってとっても幸せな気分です。
体力がなくてはそれは実現しないし、心に余裕がないと堪能できないですから
で、昨日観た3本のうちの1本は邦画でした。
作品自体の事前知識が全くなく、たまたま録画していただけだったので、もちろん作品のことなど調べもせずに見始めました。
鈴木家の嘘
画像はお借りしました。
公式サイトもあります。
ご関心のある方はこちらにどうぞ。
あらすじはこのサイトからコピペしました。
鈴木家の長男・浩一(加瀬亮)がある日突然この世を去った。
母・悠子(原日出子)はショックのあまり意識を失ってしまう。
浩一の四十九日。父・幸男(岸部一徳)と娘の富美(木竜麻生)は、名古屋で冠婚葬祭会社を経営する幸男の妹・君子(岸本加世子)、アルゼンチンで事業を始めたばかりの悠子の弟・博(大森南朋)とともに、意識を失ったままの悠子の今後について話し合っていた。
そんな中、悠子が病室で意識を取り戻す。
慌てて幸男、富美、君子、博が病院に駆けつけると、彼らの姿をみて驚きながら、悠子が尋ねる。
「浩一は?」
思わず目を見合わせる4人。
そこで富美はとっさに「お兄ちゃんは引きこもりをやめてアルゼンチンに行ったの。
おじさんの仕事を手伝うために」と嘘をつく。
「お父さん、本当?」と感極まった様子の悠子に、幸男は「ああ」と返すしかなかった。
母の笑顔を守るべく、父と娘の奮闘が始まった。
父は原宿でチェ・ゲバラのTシャツを探し、娘は兄になりかわって手紙をしたためるなど、親戚たちも巻き込んでのアリバイ作りにいそしむ。
そんななか、博がアルゼンチンの事業から撤退することが決まった。母への嘘の終わりが近づいていたーー。
お気付きと思いますが、加瀬亮さん、連日の登場です
『ベルカント』の通訳者の役どころも難しいはずですが、今回も実に難しい役でした。
引きこもり役ですので、基本、セリフも少ないの。
うちに秘めた感情を言葉ではなくて、まなざしや佇まいで、どうしようもならない哀しい狂気が表現されていました
今回は映画の冒頭であっという間に自殺してしまうので、登場シーンこそ長くないですが、彼の死が家族全員に与えた影響はすさまじく、全員がそれぞれ彼の死の謎と個人的に何かできたのではなかったのか?という自問に苦しむさまが描かれています。
あまりの衝撃に記憶を失った母のため、兄の死について嘘をつき、アルゼンチンにいることになってから、皆がそれぞれ協力する騒動はコミカルに描かれていましたよ
愛する人を唐突に失ってしまった家族たちというシリアスなテーマではありますが、ちょくちょくくすっと笑ってしまうようなシーンも多いのが救いでした。
苦しみや戸惑いからのすくわれ方や癒され方は人によって異なりますものね。
さて、当面は家族の偽装工作(笑)が成功し、母はすっかり息子が引きこもりからアルゼンチンに巣立ったと信じるに至ります。
ですが、嘘をつくのも限界になり、母に事実が伝えられたとき、この家族は兄の死を乗り越え、前進していくことができるのでしょうか?
希望を感じさせるエンディングは素敵でした
こちらがオフィシャル・トレーラーです。
父役の岸部一徳さん、母役の原日出子さんが本当の夫婦っぽくって、素晴らしい演技でした。
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